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赤松 広隆前農水相の最後っ屁

2010-06-08 20:18:49 | おかしな人たち
つーことで、鳩山(兄)前首相が辞任→菅 直人首相が誕生した。
・鳩山首相、会見せぬまま退任へ 直接要請にも「無言」(2010年6月8日 ashai.com)
・菅首相会見:その1「政治の役割は最少不幸の社会を作ること」(2010年6月8日 毎日jp)

菅首相は前政権で職についていた閣僚のほとんどを留任させる格好となったが、一部大臣は鳩山(兄)前首相と共に退任した。
その中には、宮崎県で未だに続いている口蹄疫騒動で何かと非難を浴びた赤松 広隆前農林水産大臣も含まれていた。
今回は、赤松前農水相の最後っ屁(?)とも言える2010年6月4日の記者会見の一部を紹介する。
・赤松農林水産大臣退任記者会見概要@農林水産省会見室(2010年6月4日 農林水産省)

この記者会見の冒頭は、口蹄疫騒動と鳩山(兄)前首相の辞任話になっていた。
さしあたっては、2010年6月4日分農林水産省『赤松農林水産大臣~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
記者:去年の歴史的な政権交代から8か月ちょっとで、また政権が替わってしまうと、このことについて、閣僚のお一人として、どのような感想をお持ちでしょうか。

大臣:本来であれば、4年間そのものは、ちょっとあれかも知れませんが、激務ですから、1年とか、2年とかいう単位で、替わっていくと、総理は替わらなくても、(内閣)改造はあってもいいわけですから、そういう形で、本当は進んで行っていただきたかったと思いますが、残念ながら、普天間の問題と、政治とお金の問題ということを、「きっかけ」にして、それが全てではないと思いますが、きっかけにして、こういう事態になったということは、大変、残念な気持ちでいっぱいでございます。

記者:それから、ちょっと、ぶしつけな質問で恐縮ですが、ご自身の去就と言いますか、現時点で、どのような見通しをお持ちでしょうか。

大臣:僕はどうするかという話ですか?

記者:ええ。

大臣:それは、分かりませんね、はっきり言って。
分かりませんが、私自身としては、8か月精一杯やってきたつもりですし、そういう意味で言えば、力の足りないところは、もちろんあったと思いますけれども、ある程度やり切ったという気持ちがしてます。
それから、もう一つは、やっぱり、先ほども申し上げましたけれども、やっぱり、こういう政治とかあれってというのは、やっぱり結果ですから、結果として、口蹄疫を止めることができなかった、これだけ拡がってしまったということはあるので、私自身は、やっぱり、けじめをきちっとつけるという意味で、この機会に、新しい方が、新しいリーダーとしてやっていただくということの方がいいのだろうと、ただ、それは、無責任に投げ出すという意味ではなくて、もちろん、今度、どういう立場でやるのか分かりません。
これは、菅代表・総理が決められることですから、分かりませんけれども、それは、与えられた職務の中で、それを一生懸命やっていくと、併せて、農林水産省の皆さん方にこれだけ協力をしていただき、育てていただき、やり残したこともあるわけですから、それが、自分が、外から、少しでもお手伝いができれば、是非、これから、そういうお手伝いもさせていただきたいと、出しゃばらない範囲で、そういう気持ちを持っています。
(以下略)
---- 引用以上 ----

なんだろうな。
赤松前農水相の退任も結構大きな事件なんだけど、皮肉なことに鳩山(兄)前首相の辞任がそれを隠してしまったというか。
その意味では、赤松前農水相は鳩山(兄)前首相に足を向けて寝られないかと。

もっとも、赤松前農水相は口蹄疫以外の件についても未練たらたらだった。
とりわけ、捕鯨騒動に関しては・・・。

以下、2010年6月4日分農林水産省『赤松農林水産大臣~』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
記者:IWCで、もう大臣行けなくなってしまうのかも知れませんが、大臣が個別に、ご自分で外交努力をされて、いろいろな国に交渉もされた部分があって、これ、大臣が行けないことによる影響とか、マイナスの部分があると思うのですが、そういう部分と、あと、全体の見通しについて、ありましたら、教えてください。

大臣:ちょっと、向こう(オーストラリア)が、裁判に、今、出たり、いろいろしてます。
この間、ヨーロッパとも、今、いろいろ、水産庁の方を中心にして、いろいろやってますが、まだまだ、ちょっと先が見えないというところです。
反対に国内からは、昨日だったかな、海員組合の皆さんが来て、「断固、日本の調査捕鯨を守れ」というような、「数を減らすなんてとんでもない」というような、そういう、国内的にはご意見もある。
しかし、その海員組合の人にも言ったのですが、「主張は主張でいいけれども、それを言ってたら、ずうっと今までと同じことですよ」と。
だから、やっぱり譲るところは譲っても、何を取らなきゃいけないのか、何が譲れないのかね、僕らで言えば、僕は、全体の数は多少減らしてもいいと思うのだけれども、それが、漸減していっちゃうと、5年後、半分、10年後は、じゃあ「ゼロ」かということでは、これはもう、納得できないわけで、あくまでも、持続的な有効利用が図れるという前提は、数は、一定の数であっても、ずうっとそのまま行くような形じゃないと駄目だということで、これは、僕なりの、いろいろな関係のあるところもありますので、それは、別に、大臣離れても、自分の責任として、いろいろやっていきたいと思っております。
これは、クジラに限らず、環境問題でもそうなんですよね。
この間デンマークのコペンハーゲンで、なぜ、あれが、こう一緒になれなかったと、まあ、妥結できなかったのか。
キューバをはじめ、キューバ、ヴェネズエラ、その5か国ぐらいが、発展途上国代表選手で、ガンガンガンガンとやって、「そんな、先進国だけの都合でやれるか」みたいなことで、結局、ああいう形の合意になったのですよね。
だから、今度、メキシコのユカタン半島で、カンクーンですか、今年の秋に(COP16(気候変動枠組条約第16回締約国会議))やりますけれども、それを成功させようと思ったら、やっぱり、そういう途上国のリーダー的なところを抑えないと、そして、日本が、むしろ、その先進国と途上国の間に立つような形でまとめていくというようなことをしないと、僕は、まとまらないと思うのです。
だから、そういうことも含めて、いろいろな、水産行政ばかりじゃなくて、今度は、一議員に、仮になりましても、それはそれで努力していきたいと思っております。
(以下略)
---- 引用以上 ----

海員組合の方々がこういう姿勢になったのはどうしてなんだろうか?
捕鯨騒動に関する扇動的な報道?
海員組合の方々の面子保護?
農林水産省の方々の交渉失敗の影響?
正直俺にはわからない・・・。

それより、赤松前農水相のコメントで問題なのは「そういう途上国のリーダー的なところを~」という部分。
そんなに、COP15 の交渉が失敗に終わった責任が日本にあることを認めたくないんか?
この発言を赤松前農水相が言うところの「発展途上国代表選手」の閣僚たちが知ったら、多分後で日本政府が痛い目に遭うんじゃね~の?
退任する前の発言とはいえ、色んな意味で無責任だわさ。


それはそうと。
菅首相は、鳩山(兄)前首相が行った普天間基地移設に関する日米合意を引き継ぐことを示唆してるんだよな。
・普天間「新政権も日米合意履行」 防衛相、米国防長官に(2010年6月5日 asahi.com)

本気でそれを実行したいなら、菅首相は衆議院を解散して(できれば参議院選挙と同日で)是非を問う必要があるんじゃね~の?


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