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声を通してメッセージを聞くことの意味は軽視されがちかもしれんが(Dec 14, 2013)

2013-12-14 21:28:09 | パレスチナかイスラエルか
今回は簡易更新(汗)。


昨日~今日にかけて、東京で『ガザ 希望のメッセージ』という朗読劇が再演されたらしい。
内容としては、5年前の年末~2009年1月にかけてイスラエル軍が Gaza 地区に対して行った軍事作戦という名の(略)を忘れないように、というものらしい。
・東京公演決定(2013年12月7日 国境なき朗読者たち READERS WITHOUT BORDERS)

ちうわけで、2013年12月7日分国境なき朗読者たち『東京公演~』の内容紹介部分を(略

---- 以下引用 ----
「忘却が次の虐殺を準備する」と言います。
だとすれば、私たちは今、ガザを忘却することによって次の虐殺を準備しているのかもしれません。
忘却に抗してガザを記憶し続けるために、何よりも、150万の人間を袋の鼠状態にして一方的に殺戮するという、人間の想像を絶する出来事を前にして、その攻撃に見舞われたガザと私たちを「想像力」という人間の力によって架橋するために、出来事から5年目のこの12月、朗読劇「ガザ 希望のメッセージ」を再演します。
肉声を通して語られる、ガザの声、そしてガザへの思いに触れてください。
(以下略)
---- 引用以上 ----

そもそも、この朗読劇を始めたきっかけってのは、色んなメッセージを「聞き取る」ことの必要性を感じたからだとか。
・朗読劇 the Message from Gaza -ガザ、希望のメッセージ-( 国境なき朗読者たち READERS WITHOUT BORDERS)

参考までに、国境なき朗読者たち 『朗読劇~』から前半部分を(略

---- 以下引用 ----
朗読劇「ガザ 希望のメッセージ」は、4つの異なるテクストから構成されています。
いずれもガザから外の世界にいる者に向けて発信されたメッセージです。
ひとつは2008年から2009年にかけてのガザ攻撃をリアルタイムで証言したサイード・アブデルワーヘド教授の『ガザ通信』。
2つめはパレスチナ人作家、ガッサーン・カナファーニーが1956年に発表した短編小説「ガザからの手紙」。
3つめはパレスチナ人の人権擁護活動のためガザに赴いたアメリカ人女子大生レイチェル・コリーさんが、ガザからアメリカにいる家族や友人に宛てて送ったメール。
そして、4つめが、2008年から2009年の攻撃の際、ガザで活動していた「インターナショナルズ」と呼ばれる外国人人権活動家のメッセージです。

これら複数のテクストをコラージュするというアイデアは、ガザをテーマに朗読劇をつくることを思いついた当初から、私の中にありました。
単に、時代が変わってもガザでは同じことが繰り返されている、ということを訴えるためだけではありません。
それなら新聞記事でもできることであり、肉声の力も必要なければ、芝居にする必要もありません。
異なる時代、異なる書き手によって書かれながら、しかし、これらのテクストには時代を超え、書き手の違いを超え、ある共通の思い、共通のメッセージがこだまのように反響している、そのメッセージを私たちが聞き取ることこそが大切であり、必要だと思ったからです。
そして、文学だからこそ、肉声だからこそ、それを伝えうるのではないかと思いました。
(以下略)
---- 引用以上 ----

声を通してメッセージを聞くことの意味ってのは、普段軽視しがちだったりする(苦笑)。
それだけに、こういう試みは何気に重要かと思われる・・・。
そのことは、演出・脚本を担当した岡 真理(Mari OKA)さんも、東京公演に寄せたメッセージ(2011年12月の京都公演に際したメッセージを引用している)の最後で述べていた。
・演出家メッセージ 東京公演に寄せて(国境なき朗読者たち READERS WITHOUT BORDERS)

ちうわけで、国境なき朗読者たち『演出家メッセージ~』から最後の〆を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
あれから5年がたちました。
昨年11月、ガザは再び、短期間ですが、同様の攻撃に見舞われました。
完全封鎖のガザしか知らず、死んでいった幼い命がありました。
さらに、内戦の続くシリアでは、200万以上の人々が難民となり、破壊と殺戮が続いています。

出来事から5年目のこの12月、私たちはこの朗読劇を東京で再演することに決めました。
忘却に抗するために。
応答するために。
人間の〈肉声〉がもつ力によって、私たち人間に与えられた「想像力」という力によって、ガザと私たちを、私たちと世界を、架橋するために。
Stay Human.
---- 引用以上 ----

「言葉の持つ力を信じたい」なんて能天気に言い張ってる人達こそ、この朗読劇に関わった人達の爪の垢でも煎じて(略)


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