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The Other Son(Le fils de l'Autre):Mere entertainment?(Nov 2, 2013)

2013-11-02 21:08:09 | パレスチナかイスラエルか
この所、日本では『もうひとりの息子(The Other Son: Le fils de l'Autre)』という映画が上映されている。
内容としては、イスラエルとパレスチナで出生時に取り違えられた2人の男の子(ここ重要?)の家族にまつわる物語らしいが・・・。
(2013年9月28日 cinematoday.jp)

上記事タイトルの時点で映画の内容が怪しく思えるのは俺だけか?
以下、2013年9月28日分 cinematoday.jp『』

---- 以下引用 ----
[シネマトゥデイ映画ニュース]
21日に国連が制定した「国際平和デー」を記念して28日、港区のユニセフハウスで第25回東京国際映画祭グランプリ受賞作品『もうひとりの息子』の上映会が行われ、来日したロレーヌ・レヴィ監督が出席した。
トークショー後にはイスラエル特命全権大使とパレスチナ駐日大使も登壇し、固い握手を交わす場面もあった。

本作は長きにわたって対立関係にあるイスラエルとパレスチナを舞台に、出生時に取り違えられた子どもをめぐる、二組の家族の困惑の日々を描いた感動作。
トークで撮影を振り返ったレヴィ監督は、衝撃的かつデリケートな題材だけに撮影前は強い恐怖やプレッシャーがあったことを明かし、「イスラエル人でもパレスチナ人でもないわたしがこの物語を語る資格があるのかとも思いました。でも、だからこそ不安に打ち勝つために作品の準備に数か月かけました」と説明。
パレスチナやイスラエルに4か月も住んで調査したそうで「多くの家族と会いました。そういう意味で、この映画の準備はとても感動的な出会いになりました」と強い決意で臨んだことを明かした。

 脚本の完成までにかけた月日は実に3年。
現場の様子を語るレヴィ監督は「いろんな(国籍の)人が集まりミックスされたスタッフでした。だからこそ、いろいろと考えさせられる作業でした。そういう意味でわたし一人ではなく、スタッフ全員で作った作品だと考えています。人生で最大のアドベンチャーでした」と胸いっぱいの表情。
本作に込めたテーマについても「親子関係といったときに、血縁だけなのか、それともハートで感じるものも親子関係になりうるのか。そういうこともこの映画で示したつもりです」と真摯(しんし)に話した。

 イベントの終盤には作品の舞台になったイスラエル特命全権大使のルート・カハノフ氏、パレスチナ駐日大使のワリード・アリ・シアム氏もステージに登壇し、作品から大きな感銘を受けたことを述懐。
最後はステージ上で手を取り合い、これには昨年パレスチナを訪問し日本ユニセフ協会大使を務めるアグネス・チャンも目からボロボロと涙をこぼして感激しきりだった。(取材・文:中村 好伸)

映画『もうひとりの息子』は10月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
---- 引用以上 ----

子どもを取り違えるってのは、『そして父になる』という映画でも出てきた話だけどね。
この2作で興味深いのは、取り違えた子どもが男の子って所か。
なんで女の子同士じゃないのかってのは、それぞれの映画で主に描かれてる人物との絡みもあるかもしれんが・・・。

一方、撮影の最中、出演者の方々はある重大な困難に直面していた模様。
・Son of the other(2013年4月8日 jpost.com)

以下、2013年4月8日分 jpost.com『Son of the other』からその部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
There were times during the shooting when real-life events threatened to intrude on the film-making process.

“We were casting for the Palestinian mother in February 2011, when a bomb exploded in Jerusalem,” she recalls.
“The checkpoints were closed and Palestinian actors from the territories couldn’t get there.”

But Areen Omari, who won the part of Leila, Yassin’s mother, was undeterred.

“She came by foot... She wanted the part so much.”

Often, it was difficult for the actress, who lives in Ramallah, to make it to the set, but Omari persevered throughout filming.

“It was reality and fiction touching together,” notes Levy.
(以下略)
---- 引用以上 ----

実の所、西岸地区で検問所が封鎖されるのはよくあることなんだけどね。
この辺の事情に関しては、以下報告書P.17の『WEST BANK COMMUNITIES ON THE ‘JERUSALEM’ SIDE OF THE BARRIER』を参照(手抜き)
・The Monthly Humanitarian Bulletin | August 2013 (2013年9月27日 ochaopt.org;.pdfファイル)


ってのはともかく。

この映画って、「衝撃的かつデリケートな題材」ってことらしいけど、実態は普通(?)に良質なエンターテインメント映画なんだろうな。
だって、本当に「衝撃的かつデリケートな題材」だったら、イスラエルとパレスチナの高官が同じ場所に顔をそろえるわけないし(謎)。
その意味だと、この映画ってのは、本当に伝えるべき問題にあまり触れてないとも言える。
まぁ、そういう映画なら、もっとレビューが紛糾するんだろうけど・・・。


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