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物流ウィークリーの免責事項が泣けてくる(Aug 19, 2013)

2013-08-19 20:38:18 | おかしな人たち
世の中には、物流ウィークリーなる業界紙が存在するらしい。
曰く、物流・運送業の総合専門紙という触れ込みだが・・・。

そんな物流ウィークリーが、ドライバーの人達の労働時間改善について妙なことを書いていた。
・労働時間改善の代償 ドライバーのやる気低下(2013年8月19日 weekly-net.co.jp)

見出しの時点で出オチにしか思えない上の記事。
以下、2013年8月19日分 weekly-net.co.jp『労働時間改善の~』を全文(略

---- 以下引用 ----
国交省の監査体制の強化など、コンプライアンス経営が求められているトラック事業者。
中でも、労働時間の改善は重要な課題だが、その解決は最も難しい問題といえる。
労働時間の改善に取り組んだ千葉県の事業者は、長時間労働の削減にはつながったものの、売り上げの減少とドライバーのモチベーション低下という悩ましい問題に直面しているという。

同社は、4トン車をメーンに雑貨を運んでいるが、チャーターではなくフリーで動いているトラックがほとんどだ。
そのため、これまでは「稼ぎたい」というドライバーが労働時間などにとらわれず、仕事をするという環境だった。
しかし、監査体制の強化などでコンプライアンスが求められるようになり、適正化の巡回指導で労働時間の不備を指摘された。
改善しなければ悪質事業者とみなされ、行政による監査が入る。
同社は、労働時間の改善に否応なく取り組まなければならなくなったという。

しかし案の定、ドライバーの抵抗を受けた。
法律だから仕方がないと説明するが、「労働時間は働き手が納得していればいいことで、迷惑はかけない」となかなか聞き入れてくれなかった。
同社長が「行政処分などを受けて会社がつぶれると、働き口を失うことになる」と説得を試みた結果、しぶしぶ納得して改善に従うようになったという。

 「ドライバーも昔とは違うということを肌で感じており、自分たちが置かれた状況を理解している」と話す同社長だが、「納得して働いて稼いで何が悪いんだという言い分もわからないわけではない」と、歯切れは悪い。

また、「以前に比べ、明らかにドライバーのモチベーションは下がり、社内の活気は失われていった」と、同社長は指摘する。
法律違反はだめだが、社内が忙しく、みんなが時間に追われながらせわしく動いていた。あの活気があった頃が懐かしい」と漏らす同社長の本音に、労働時間の改善の難しさがみてとれる。
---- 引用以上 ----

運送業界の人達が置かれてる(長時間勤務や低賃金などの)劣悪な労働環境の一因は、消費者側にもあるとはいえ・・・。
労働時間の改善を悪とみなす上の記事の書き方もどうなん、って話だよ。

だいたい、上の記事で紹介されてる企業ではフリーで動くトラック(要はドライバー)が多いらしいけど、そういう形態でトラックを使ってる企業こそドライバーの長時間労働を招いてた(る)という問題点に気づいてないんだろうか?
ついでに、ドライバーのモチベーション低下云々って言ってるけどさ、それを引き出すのも経営者の手腕の1つじゃね~の?(ドライバー側もそれなりにモチベーションを引き出す努力は要るけど)
その辺りについて考えるのは、各企業の勝手って所だろうが・・・。


ところで、この物流ウィークリー、業界紙なのに(だからこそ?)読者に対し凶悪なトラップを仕掛けている。
・免責事項(weekly-net.co.jp)

参考までに、weekly-net.co.jp 『免責事項』を(略

---- 以下引用 ----
免責事項

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---- 引用以上 ----

記事などの正確性や完全性、正当性は保証されない、か。
どんだけ読者任せなんだよ(棒)
まぁ、専門紙だけに、編集者側は記事の真偽を確認できるスキルのある人達を読者として想定してるのかもしれんが・・・。
そういう人って、運輸業界の人達でも結構限られる気がするのは俺だけ?
まぁ、経済に関する情報ってのは、あくまで受け取る側の責任って考えが強いからなんだろうけど。


ちなみに、この物流ウィークリー、発行部数は16万5千部(自己申告?)。
実際の読者数はどれだけいるのやら・・・。


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