妙ちゃんは2歳になったばかり。3人姉妹の末っ子で甘えん坊。
先月の終わりの月曜日、悲しいできごとがありました。
お父さんの母方のばあちゃんが死んでしまったんです。
妙ちゃんにはひいばあちゃんです。
遠くに暮らしていましたから、ひいばあちゃんには逢ったことがありません。
前の金曜日、妙ちゃんはお母さんと上の姉ちゃんと3人で図書館に行きました。
妙ちゃんは1冊の本をお母さんの袋に入れました。その本が写真の絵本です。
ひいばあちゃんが亡くなった次の晩にはお通夜がありましたが、
その日のお昼寝の時、妙ちゃんがこの本を持ってきて、読んでくれるようおねだりしました。
お母さんは読み進んでいくと、
大好きなおばあちゃんが亡くなってみんなが悲しむ内容。ただただびっくりです。
夕方、お通夜には3姉妹もお父さん、お母さんと一緒に参列しました。
妙ちゃんはお父さんの膝の上に抱かれていました。
お坊さんの読経のなか、お父さんは妙ちゃんがばあちゃんと会話するような言葉を聞きました。
そして手を振りました。まるでお別れしているようだと感じました。
弔いの棚に鎮もるひいばあちゃんの写真。
その前に置かれたご位牌に書かれた戒名の文字の中に「妙」の字が含まれておりました。