mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

首の皮一枚でつながっているか

2020-12-19 06:23:17 | 日記
 
人倫の最高価値は雲散霧消してしまったのか

  現役教師であるkさんの話を続けます。「問題浮上のいきさつ(1)」で記しましたように、彼は「教育の謎」を問おうとして、抽象論の世界に踏み込み、「問題浮上のいきさつ(2)」の記......
 

 一年前のこの記述は、わりとベーシックに私の思念を辿っています。大統領選でトランプが敗れバイデンが勝利したおかげで、人倫が底をついてしまう寸前でとどまったような感触を持っていますが、バイデンが旧来の価値を掲げている勢力に支えられていることも事実ですから、はたして商品交換的計算価値を超える人倫価値を再興する機運に乗れるかどうかは、わかりません。でも、アメリカはBLMをふくめて、トランプ時代の負の遺産を超えなくてはならないということだけは意識していますから、その期待分だけが「期待」になっているのですね。首の皮一枚でつながっているようなものです。なにしろ、半数近い人たちがトランプの熱烈な支持者であるという社会的気配をまるごと汲み込んでていくのは、容易ではありません。

 たぶんアメリカのみならず人類が、great exchangeに差し掛かっているように感じます。 人倫の最高価値という「真・善・美・聖」も、抽象的な実体をイメージするのではなく、関係的な実態をイメージしながら、なお「求めつづけて、なお、求められない」価値としてとらえていくしかないのだろうと感じています。中空に浮いたようなイメージで、はたして人々の「快」は満たされるかどうか。そうした感性そのものから、一歩抜け出さなければならないようには思うのですが、はてさて。


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