mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

「楽勝」のニッコウキスゲが身に堪える

2017-07-06 18:14:39 | 日記
 
 台風一過、6時半とゆっくり家を出て、日光・霧降高原の山に登った。ここには2011年の7月12日に、一組案内して、赤薙山と丸山に登っている。そのときの登山口(今はキスゲ平と名づけられている)は、工事中でブルドーザーが入っていた。それでもニッコウキスゲは咲き乱れ、壮観だと書き記している。
 
 行ってみて驚いた。すっかり整備が終わり、広い駐車場も整備され、登山口にはインフォメーションセンターも建っている。第一駐車場には、すでに、二十台余の車が止まっている。斜面全体が広く鹿柵に囲われ、一面にニッコウキスゲが花開いている。まっすぐ小丸山の方へ上る階段。ところどころに横にせり出す見晴らし台があり、あるいは、お花畑を回遊する散歩道がつくられ、人の姿もみえる。階段は「100段/1445段」と里程標が記され、標高差270mほどを上る。すっかり園地として整備され、たくさんの観光客を呼んでいるようだ。
 
 ゆっくりと階段を上る。三脚を構えたカメラマンがニッコウキスゲをにらんでいる。と、席を譲るように横に動き、手前のカラマツソウを写しこんでキスゲをとっているのだと、はにかむように話す。上にいた60歳前後の男が、あの白い花の名前は何ですか? と聞く。遠くて見えないが、カラマツソウではない。もっと大きく群落をつくっている。
 
 階段の上、小丸山の山頂まで35分ほど。これより上へ向かう人は少ない。私の20mほど前をアラサ―の男が上っていく。ストックをもって、ゆっくりのペースだが、休むことなく急になった傾斜を登る。笹付き以外の地面は降った雨の通り道になって深く掘れ、踏み跡は少し草付きに広がり、登山道が広がっている。このアラサーについて行ってみようと距離を縮めず歩度をとる。ときに彼は大きく左へ行き、私は右へ道をとる。10mくらいに近づいたり、30mほどに開いたりするが、姿は見える。笹原のあいだにハクサンチドリが一輪だけ花をつけている。やけに紫っぽいのが気になる。笹付きがガラ場になり「焼石金剛」という標柱がある。9時40分。その先、標高が1800mを越えたあたりから、コメツガの針葉樹林に入る。土は水に流され、足元は木の根が剥き出しになる。そこへ足を乗せて体を上へと持ち上げる。気がつくと、アラサーの姿が見えない。足元に赤い花びらが散り敷いている。サラサドウダン。目をあげるとまだ花が木の枝に残っている。
 
 ひょいと山頂に出る。10時5分。樹林に囲まれ、鳥居のある祠がしつらえられている。三角点の標石が真ん中にドンと居座っている。樹林のあいだから女峰山や男体山が見える。先行していたアラサーが声をかけてくる。彼は女峰山に行って、引き返してくるという。
 
「行ったことはあるか?」
「ええ、こちらから女峰山に登って日光の田母沢へ下り、バスで東武日光駅へいってバスに乗って霧降高原へ車をとりに戻った」
「そうか、そういう手があったか。でも、バスがあるだろうか」
 
 というので、登山口のインフォメーションで撮った写真を拡大してみせる。2時から4時45分頃まで1時間に一本ある。思案している。
 
「でもね、笹原に降りてから田母沢へ下るルートが、十年前だけどわかりにくかった。気をつけてね」
「あなたはどうするんです」
「わたしはここから引き返して、丸山を経て登山口に戻る」
「ああ、それもいいルートですね」
 
 彼は所沢の人。目下水戸に赴任しているので、こちらに遊びに来たと、饒舌だ。私は早いが弁当を取り出して、お昼にする。あとから一人登ってくる。この人も女峰山へ行くようだ。
 
 お昼を済ませ、下山する。10時半。涼しい。樹林の中で、登るときに白い花の名を聞いてきた人に出逢った。彼はカメラの画面を見せて、こんな花があったと私に見せる。タニウツギとかツバメオモトやゴマナが映っている。ハクサンチドリがあったというと、別の画面を出して「これですか」と聞く。
 
 笹原に出る。雲が張り出しているが、下界はよく見える。20人を超える団体が上ってくる。45分ほどで丸山との分岐に着く。降ってくる人とすれ違う。「八平ヶ原から登ったのか」と聞くと、引き返すのだという。「だって向こうは熊が出ますよ」と忠告してくれる。ちょうど1時間で広い丸山山頂。驚いた。3,40人の人たちがお昼をとっている。キスゲをみたのちに丸山まで登って引き返しているのだ。いいハイキングコースではある。
 
 丸山を離れて八平ヶ原に下る道は、まったく人気がない。ここは冬に下ったことがある。降り積もった雪にルートの階段は埋まり、急傾斜の斜面を木につかまりながら降りた。とうていここは、私の山の会の人たちを案内はできないと思ったことを思い出した。八平ヶ原の真ん中にきて「やっぺいがはら」と読むことを知る。そう記した標柱があった。タニウツギがある。丸山の山麓をぐるりと回り込んで、ひとつ谷を渡り、キスゲ平の尾根に登る。合流点は鹿柵が遮り、階段の園地に入るには120m上へ登らなければならない。下への道は雨に穿たれて水も溜まってぬかるみ、昨夜の雨の強さが残っていた。結局園地の下の方に下山口があった。インフォメーションセンターには靴を洗う蛇口があって泥を落とすことができる。また、「飲料水」と記した蛇口もあって、冷たい水で手を洗うこともできた。12時半。お昼を入れて4時間の行程。
 
 こうして午後3時前に家に帰り着いた。気分は「楽勝」であったが、シャワーを浴びたあとはパソコンを開く気にもならず、ぼんやりとTVをみて、ビールを飲んで夕食を摂ったら何もする気にならあい。8時前に床に就いた。今朝6時前に起きたが、なんと10時間近くも寝ていたことになる。腰が不安定。「楽勝」どころか、結構、堪えている。こんな調子で、果たして5日間の薬師岳に行けるか、ちょっと不安になっている。
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