mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

ついつい歩きすぎ

2022-12-17 20:40:21 | 日記
 昨日も晴れ渡る。朝カミサンを見沼田圃のマルコのボランティアに車で送ったついでに、マルコ脇に車を置いて七里公園の方まで歩くのもオモシロイかなと思い、お茶と少しばかりのクッキーを持って歩いた。
 鷲神社近くの樹木の養生畑ではシジュウカラがたくさん飛び交う。幼鳥も混じっているのか。地面に降りて何かを啄んでは木の枝に飛び移り、また地面に降りる。賑やかだ。キーッ、キーッとうるさいのはヒヨドリ。椋鳥は黙って灌木に残る木の実を食べている。風もなく日差しは暖かい。冷やい空気が歩く身には心地良い。東縁の水路の水は多く、昨日の雨が多かったことを窺わせる。向こうからやってきたご夫婦が「こんにちは」と声をかける。黙って通り過ぎようとした私も慌てて「こんにちは」と挨拶を返す。畑の向こうからキェーッ、キェーッというキジの鳴く声が聞こえる。首から提げた双眼鏡で畑と加田屋川沿いの雑木林を眺めるが姿を見ることはできない。
 東縁の向こう岸の少し小高いところに東屋と草地がある。何だろう行ってみようと、見沼自然公園のところから橋を渡って、鷺山公園の南方へ向かう。おっ、青少年野外活動センター、「冬期閉鎖中」とある。キャンプ場のようだ。炊事場、トイレ、食事ベンチなどもあって、敷地の東側は畑、南側は雑木林、西側は見沼東縁を挟んで見沼自然公園が広がっている。車の駐車場はないから、北側の鷺山公園にでも止めるのだろうか。落ち葉が敷き詰めて、散歩には気持ちがいい。
 センターの北側は細い車道を挟んで鷺山公園になる。車道脇の園地は公園と地続き。降りて、公園の池を回る。池は釣り堀になっているのか5,6人の人が釣り糸を垂れている。一人大きな網で池に落ちたメタセコイアの落ち葉を掬って取り除いている。大変ですねと声をかけると、いろいろと喋りかけてきた。
 メタセコイアの落ち葉はね、やがて沈んで底に溜まってヘドロとなる。池を死なせてしまう。掻い掘りは? しないしない、ほらっ、池の中央からボコッボコッと水が湧き出してるみたいなのが見えるだろ、あれ、空気を入れてんだよ、ヘラブナのために。夏は噴水もあるからね。市はね、ヘラブナを養殖して毎年放流してるんだよ、釣り人のために。えっ? いやいや、釣魚料金なんてとらないよ、釣り堀じゃないんだから。市民が愉しむ場所ってワケだね。えっ、この落ち葉掬い? こりゃあ、ボランティア。そうだね、せめて入漁料でも取って環境整備にでも回せばいいだろうけど、市だからねえ、」できないんだろ、そんなこたあ。と作業の手を休めずに、面白そうに話す。
 もう一度東縁に戻って、七里総合公園の方へ歩く。車道を3本横切るが、車の通りは、そう多くない。おっ、チョウゲンボウが北から南へ、ちょうど用水路に沿うように飛んでいった。上空にさしかかり、陽光を背にしてスーッと飛ぶ姿は、透き通るように綺麗だ。ウィークデイとあってラニングをする人も少ない。散歩をする人はいるが、土日のようには多くない。畑にツグミがいないかと思いつつ土手から見沼田圃の中を双眼鏡で探すが、今年はなぜかツグミがいない。早いときは11月にみたものを、どうしたことだろう。
 七里総合公園も人気は少なく、北の端までいって東屋でベンチに腰掛けお茶を飲み持参のクッキーを食べる。10時40分。天気に誘われてちょっと歩きすぎたかな。スマホを持ってきていないことに気づいた。もし車を置いたところへの帰りが12時頃なら、カミサンを乗せて帰ってやれる。そう思ったが連絡のしようがない。ま、向こうへ行ってからでいいや。
 帰りに同じ道を通るのは野暮ってものだ。加田屋川沿いに分だルーロがありそうだから、そこは踏み込む。ほんのときどき、散歩している人たちとすれ違う。ややっ、向こうに散歩しているのは山羊ではないか。ほほお、おもしろい。追いついた。珍しいですね、山羊の散歩なんて、と声をかける。60年配のおじさん。山羊が腹を壊しててね、餌を食べないんでね、野の草ならどうかと思って連れ出したのという。周りには青々とした草が美味しそうに茂っている。だがみていると山羊は、笹とか、枯れた蔓草の茎などを頬張る。おじさんに話すと、そうだね、水分がない方がいいようだね、笹や竹をバリバリ食べてるよ。何歳くらい? うん、山羊は寿命が7年ていうんだがこれは2歳。もう繁殖にはいる年齢ですよtろ、楽しそうに話す。よく懐いていて、温和しい。だけどね、この山羊の知っている人と会って、こうやって立ち話をしていると、お父さんを取られてしまうと思っちゃんのかねえ、間に割り込んで角を突き出したりするんだよと、可愛くて仕方がない風にいうのが、可笑しい。
 加田屋側沿いの道はそのまんま見沼自然公園まで繋がる最短もルートであった。そこからマルコまでも25分足らずで帰り、12時前だったので、マルコの作業場を覗くと一人人がいた。近づいてカミサンのことを聞くと、もう帰ったという。ならば、近道をたどるとどこかで拾えるかと思って、水路追いの道をたどったが、とうとう出逢うことなく帰ってしまった。後で聞くと、トイレを借りるために国昌寺に寄り道をしたという。たぶんそこで追い越したんだね。2時間45分の散歩。ちょっと多すぎたね。