mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

12月限定のジョーク

2020-12-28 08:28:19 | 日記

 鳥観から帰って来たカミサンが、こんなことを言う。
「自分の生まれた西暦年に今の自分の年齢を足すと、誰でも2020になるだって」
 えっ、と思って足し算をしてみると、たしかに2020になる。
「これって、今年だけのことなんだって。Oさんが言っていた」
 と、鳥友の名前を告げる。Oさんは変わった方。群れるのが好きではない。朝早く、と言っても私たちとも次元が違い、新聞配達と競うかのように車を運転して鳥観に出かけ、空が白み始めるころには「おっはぁ。こんな鳥いました」と、ほぼ毎日スマホに写真を送ってくるマニアックな方。
 ふ~んと聴きながしていたカミサンの話が、お昼頃に気になった。
 今年だけっていうが、どうして? 今度は何年になるんだろう、と。
 こういうのは計算すればわかるじゃないかと数式に変換する。生まれた年をXとする。年齢をAとする。今年の暦年をYとすると、X+A=Yとなる。さて、2020年だけとなると、A=a+bと2000年を境にして二つに分けるか・・・、とやっていて気づいた。
 何やってんだ、、バカな。そもそもY-X=Aを年齢というのではないか。等号の両サイドを入れ替えるだけで、X+A=Yとなる。ということは、今年だけでなくて、来年も再来年も、この話は通用する。
 と考えて、さらに気付いた。ただ、この話は、12月じゃなくては通じない。12月となると、この年の何月生まれの人も、満年齢になるから、生年と年齢を足すと暦年になる。もし途中の月だと、まだ誕生日の来ていない人はそうならないから、おや? 変だぞと、気付くというわけだ。
 カミサンにそのことを話して、
「Oさんに担がれたんだよ」
 と告げると、
「でも、今年だけだって言ってたよ」
 と笑いながら、そうだよねえ、年齢ってそうだよねえと感に堪えないような声を出した。
 どうしてこんな、単純なことに引っかかるか。たぶん元号で生年を記憶し、ふだん西暦に置き換えて「計算」したことがないからだ。私もそういう意味では、元号と西暦の二重の遣い方が身と頭との二重性と重なっている。そういうとき、こんな簡単なジョークに引っかかってしまうってことの証明のようなもの。
 特殊詐欺に騙されないようにと、連日のようなキャンペーンがTVから流れてなお、被害に遭う人が絶えないのは、この身と頭の乖離が気が付かないところで行われているからにちがいない。ま、特殊詐欺をジョークと同列に並べるのは、ジョークに失礼かもしれない。だが、そんなことが気になった昨日であった。