気象予報士 村上繁郎のブログ

気象予報会社「ファインウェザー」の気象予報士です。身近な気象現象や季節の出来事などを気象予報士の目を通して綴ります。

ウメとサクラ

2014-02-24 19:38:46 | 気候

小田原付近では遅れ気味のウメが咲きそろってきた。

そして、毎年のことだが、スズメも圧倒されるほどの多くのメジロがウメの蜜を吸いに集まる。

まさに『目白押し』。

こちらは、ウメの隣で咲きはじめた河津桜。ソメイヨシノよりひと月以上早く咲き始める。

厳しい環境に耐えて生きていくことの象徴のようなウメと、春の訪れを謳歌するごとく咲き乱れる

サクラが同時に見ごろになっている。

27日までは移動性高気圧に覆われ、東日本は春の陽気が予想されるが、28日から3月2日に

かけては、南岸低気圧の通過で天気が崩れるそう。2日は寒気が入り関東地方は雪の可能性が

ある。週間予報の信頼度は『C』。これからの予報に要注意。3月上旬でも関東南部の平野部での

積雪は十分ありうる。

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雨水

2014-02-19 11:27:18 | 気候

寒かろうが記録的な大雪になろうが、春は近づいている。

1月下旬から顔をのぞかせていたフキノトウ、雪が解けたら開き始めていた。

モクレンの蕾もまだコートを羽織っているがかなり大きく膨らんでいる。

19日は二十四節季の『雨水』

 

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大雪でした。

2014-02-15 15:12:40 | 気候

箱根・湖尻(海抜約700m)の15日朝。湖尻、『おか本』さまより送られてきたショット。

箱根は全山通行止め。走行不能。除雪は間に合わず、朝になってやっと一車線分。

『100mm以上の雨量が予想され、すべて積もれば1m』などと書きこんだが、箱根アメダスの

14日明け方の降り始めから15日朝までの降水量は129mm。ガードレールは完全に埋まっている。

明け方から雨交じりになったが、それでも80~90cmを超える積雪。

『風が強く、吹きだまりは1m以上あり、乗用車が埋まるほど。正確な積雪深は分からない』とのこと。

19日も南岸低気圧が通過する・・週間予報。

 

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再び南岸低気圧

2014-02-13 09:31:55 | 気候

2月8日の雪について、箱根のあちらこちらに電話で聞くと、標高700m(芦ノ湖は

海抜約700m)付近より高い地域では、積雪深60~70cm。子供の腰まで埋まるほど。

大涌谷など風の強いところは吹きさらしと吹きだまりで0~1mということで積雪深計測

不能。箱根のアメダス(芦ノ湯)の8日の降水量は60mm、降水量1mmが1cmの積雪と

すれば計算が合い、予想していた大雪となった。

そして、14日から15日にかけて、再び南岸低気圧が通過する。

13日明け方気象庁発表の14日21時(日本時間)の予想天気図。紀伊半島の南の海上を前線を

伴った低気圧が東北東へ進む。(8日の朝9時の南岸低気圧の位置とほぼ同じ。)13日明け方から

関東南部で降水が始まり、この時刻にはすでに関東地方では雨雲(雪雲)が広がっている予想。

同時刻(14日21時)の気象庁発表の高層天気図(数値予報図)。850hPaの気圧の高度

(約1500m上空)の気温を予想しているが、-3℃の等温線が関東南部にある。等温線は南側に

湾曲し、北からの寒気の流れ込みを示唆している。上側の地上天気図の三陸沖の高気圧からは

冷たく湿った空気が関東地方の下層に流れ込む。上空の気温は、8日の南岸低気圧のときに

比較して若干高いが、関東地方平野部では、房総半島南部を除き、雪になる可能性が高い。

さらに、15日は低気圧が関東南岸沿いを通過し、関東南部から房総半島では上空の気温が

上昇する予想だが、低気圧の微妙な進路(陸地からの距離)の違いが雪か雨かに影響する。

箱根では、今回も、ほぼ全山で雪となり(すそ野では、15日朝からは雨交じりになるかも)、大雪の

おそれ。数値予報図では関東南部で最大100mmを越える降水量を予報している。1mmが

積雪量1cmとすれば、融けることなくすべて積もれば1mの積雪深になる。

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由緒正しい南岸低気圧

2014-02-07 09:30:10 | 気候

7日朝、気象庁発表の8日21時の予想天気図。前線を伴った低気圧が八丈島付近を通過。

三陸沖に高気圧が張り出し、東北から関東には北東からの下層の冷湿気流が入りやすくなる。

関東北部から東北地方で等圧線が凹み、関東地方への北からの寒気の流れ込みも示唆している。

7日未明、気象庁発表の36時間、及び48時間先(日本時間8日9時と21時)の高層天気図(数値

予報図)。

850hPaの気圧の高度(約1500上空)の気温を予想しているが、9時には‐6℃の等温線が関東南部に

予想され、雪予想はそう単純ではないが、関東平野では、明け方からの降水は雪がほぼ確実。

低気圧の接近に伴い、上空の気温は次第に上昇、21時には0℃の等温線が関東南岸に予想される。

夜には神奈川の南岸や房総半島ではみぞれや雨に変わるところが多くなりそう。

降水量は、数値予報図から単純に読み取ると、関東南部で50mmぐらいを予想している。(7日夕方には

気象庁から降雪量の予測が発表されるはずだが)降水量1mmが1cmの積雪とすると、雪の積もりやすい

箱根など山間部では50cmの積雪量になる。北よりの風も強まるので、吹き溜まりもできる。実況が変わら

なければ久々の大雪。

気象予報士の試験問題に使えそうな典型的な南岸低気圧の通過だ。

 

 

 

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収束線が降らせた雪

2014-02-05 09:25:00 | 気候

4日は、関東地方を収束線が南下し、平野部にも雪を降らせた。関東南岸で850hPaの

気圧の高度(約1500m)の気温は‐12℃以下まで下がるのは、かなり稀。

雪が積もるのは一年に一度あるかないかの小田原でも、強い寒気と活発な収束線のため、

4日の夕方には積雪となった。

小田原城も雪化粧。2~3cmの積雪量。やや海から離れた標高50mぐらいのところでは5cmほど

積もっていた。

雪国に較べれば積雪量は微々たるものだが、僅かな標高の差、気温差で、積雪量はかなり異なる。

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立春・余寒

2014-02-02 16:45:01 | 気候

1月中旬以降、偏西風の蛇行が大きくなったせいか、寒暖の差が激しい。

関東南部で、最高気温が14℃なら3月中旬、18度なら4月中旬並み、という

ことになる。横浜地方気象台、2日7時発表の府県予報では、神奈川県西部の

節分の日、立春の前日の3日の最高気温は19度。4月下旬並みの暖かさ、ということになる。

暦の上では立春から『春』。しかし、1月中旬から2月初旬は、平年値では、1年で最も気温の

低い時期。寒さもやっと緩み始める頃、というのが立春だが、今年の立春の前日は

サクラどころかツツジの季節まで飛んでいってしまいそうな、最高気温の予想になっている。

しかし、4日になると再び冬型の気圧配置となり、第一級の寒気が南下してくる。

2日昼過ぎ、気象庁発表の4日9時(日本時間)の予想天気図(数値予報図)。

上は500hPaの気圧の高度を予想した高層天気図。等高度線が日本海から

列島に大きく湾曲し、5400mの等高度線付近に沿って偏西風が大きく蛇行する。

偏西風の北側は寒気の塊。上空の寒気が列島上空に流れ込む。

下側は地上天気図、等圧線が南北に連なるが、日本海西部と本州の南で湾曲し

日本海西部から本州の太平洋側、駿河湾付近に収束線による局地的な気圧の谷を

予想している。

同時刻の850hPaの気圧の高度(約1500m)の空気の湿り具合と風を予想した高層天気図。

やはり同じエリアで等値線は湾曲し、風向風速を表す矢羽根の向きは乱れ、整然と並んでいる

周囲の矢羽根に比べ風速も弱くなっている。周囲より風が弱いということは、空気がぶつかり合い

上昇している(収束)ことになり、湿った空気は雲を発生させる。さらに、上空には強い寒気が入り、

発生した雲は活発化する。4日は、日本海西部の収束線がぶつかる北陸付近は大雪のおそれ、

静岡県東部伊豆から神奈川県西部では、駿河湾収束線のためにわか雪のおそれ。箱根や丹沢

などでは局地的な降雪積雪に要注意となりそう。

6日まで寒気が残り、気温は低い。立春のあとの寒さ、余寒が続く。

 

 

 

 

 

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