1月中旬以降、偏西風の蛇行が大きくなったせいか、寒暖の差が激しい。
関東南部で、最高気温が14℃なら3月中旬、18度なら4月中旬並み、という
ことになる。横浜地方気象台、2日7時発表の府県予報では、神奈川県西部の
節分の日、立春の前日の3日の最高気温は19度。4月下旬並みの暖かさ、ということになる。
暦の上では立春から『春』。しかし、1月中旬から2月初旬は、平年値では、1年で最も気温の
低い時期。寒さもやっと緩み始める頃、というのが立春だが、今年の立春の前日は
サクラどころかツツジの季節まで飛んでいってしまいそうな、最高気温の予想になっている。
しかし、4日になると再び冬型の気圧配置となり、第一級の寒気が南下してくる。
2日昼過ぎ、気象庁発表の4日9時(日本時間)の予想天気図(数値予報図)。
上は500hPaの気圧の高度を予想した高層天気図。等高度線が日本海から
列島に大きく湾曲し、5400mの等高度線付近に沿って偏西風が大きく蛇行する。
偏西風の北側は寒気の塊。上空の寒気が列島上空に流れ込む。
下側は地上天気図、等圧線が南北に連なるが、日本海西部と本州の南で湾曲し
日本海西部から本州の太平洋側、駿河湾付近に収束線による局地的な気圧の谷を
予想している。
同時刻の850hPaの気圧の高度(約1500m)の空気の湿り具合と風を予想した高層天気図。
やはり同じエリアで等値線は湾曲し、風向風速を表す矢羽根の向きは乱れ、整然と並んでいる
周囲の矢羽根に比べ風速も弱くなっている。周囲より風が弱いということは、空気がぶつかり合い
上昇している(収束)ことになり、湿った空気は雲を発生させる。さらに、上空には強い寒気が入り、
発生した雲は活発化する。4日は、日本海西部の収束線がぶつかる北陸付近は大雪のおそれ、
静岡県東部伊豆から神奈川県西部では、駿河湾収束線のためにわか雪のおそれ。箱根や丹沢
などでは局地的な降雪積雪に要注意となりそう。
6日まで寒気が残り、気温は低い。立春のあとの寒さ、余寒が続く。