気象予報士 村上繁郎のブログ

気象予報会社「ファインウェザー」の気象予報士です。身近な気象現象や季節の出来事などを気象予報士の目を通して綴ります。

メイストーム

2018-05-02 18:13:45 | 気候

3月以降、気温の高い傾向が続き、天気は周期的に変わる。

偏西風の蛇行が大きいことによると思われるが、偏西風が南下してくると地上では

気圧の谷の接近となり、次第に北上すると気圧の峰になり高気圧に覆われてくる。

5月2日昼過ぎ、気象庁発表の、36時間先日本時間3日21時の予想天気図

(コンピューターによる数値予報図)。

下側は地上天気図、日本海と三陸沖に低気圧が予想されている。(数値予報図では

前線は描かれていない)

上側は、500hPaの気圧の高度を予想する高層天気図。5700などの数字はその

海面からの高度。日本海にはバウムクーヘンのごとき同心円状の等高線。

偏西風が大きく蛇行しすぎて、本流から分離、切り離されて独立した渦になってしまった。

この渦には北側の寒気が包み込まれている。『切り離し低気圧』『寒冷渦』などと呼ばれる。

寒冷渦の南東側では、南から流れ込む暖湿気流と上空の寒気がぶつかり大気の状態は

不安定。雷雲発達など激しい現象が起こる。3日、4日は要注意。

 

気温の高い傾向のため、季節の移ろいも早まる。

箱根芦ノ湖湖畔の新緑。秋の紅葉に負けず劣らず、いろいろな緑のモザイクが目を見張り、

所々に見え隠れする自生のツツジやフジの花がアクセント。

水面にかぶさる自生のミヤマツツジ。湖面からのみ鑑賞可・・。

新緑とのコントラストも良い。

 

コメント
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