新しい関心

「ガラにもなく」なんて言葉が付いてしまうかもしれないけど、実は最近、心理学の分野、特に、人と人との付き合いに関することに興味が強くなってきている。
仕事柄色々なタイプの人と会うし、プライベートでも、男女年齢住所職業関係なく友人が増えていることもあってか、その分野の本とか連載なんかを、とても興味深く読むようになってきた。

そんな私が、最近、「この人は凄い」「考え方が面白い」と思っているのが、植木理恵さんという、女性の心理学者さん。
私よりも年下の方で、テレビ出演や雑誌の連載、それに著書も多い方なのだが、とあるサイトでのお悩み相談のコーナーを見て興味を持ったのがきっかけで、書店で著書を探して読むようになった。

どんな点に興味が湧くかと言うと、この方は、心療内科でカウンセラーもされている方で、「こういう場面ではこうすれば」みたいな内容の解説を、ご自身の経験や、日々のカウンセリングから感じたことなどを題材に、堅苦しくない自分の言葉で、とてもわかりやすく表現していることが多いという点。
同じような分野の本は多数出版されているけれど、ともすれば、堅苦しい専門用語の羅列になってしまいがちなのが、この方に関しては、そういうことが全く無いと言ってもよいと思う。
また、先述した悩み相談のコーナーも、すごく的確で共感できるアドバイスが多く、自分も相談者と似たような経験をしたことがあるような内容だったりすると、何だか自分が励まされているかのような感さえ覚える。
特に面白いと思ったのが、例えば、付き合っている男性との関係に悩む女性の相談に対し、「私があなたの友達だったら、『やめなよ、そんな男！』って声を大にして言いたい」と回答するなど、一見とても学者さんとは思えないような表現でアドバイスをしていることが多いという点。
引用した相談は、男としてはちょっと耳が痛い部分もあるのだけど、同じような表現で書かれた記述が随所に見られ、親近感を覚えるというのも、この方に興味を覚える要素の一つかなと思う。

色々な人との繋がりで生きていく中で、人の心理に関する興味というのは、ある意味必然かなとも思うので、ひょっとすると、今後更に興味が深まる分野かもしれない。
機会があれば、またその辺の話も書いてみようと思います。