折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL101~落葉の道

2012-11-22 | 写真&俳句


サクサクと     落葉踏み踏み     行く山路


昨日の幼なじみと行く山歩きの続きである。

季節は既に晩秋。

木々は多くが葉を落とし、地上にびっしりと降り積もっている。

その落ち葉を踏んで歩く。

1歩歩くたびにその落ち葉がカサこそと鳴る。

何とも心地よい響きである。

今、この時期でしか味わえない山歩きの醍醐味の一つである。



360度の大パノラマ~山歩きフォト・アルバム

2012-11-21 | 友達・仲間
紅葉したカラマツ越しに雪をかぶった浅間山を望む。


幼なじみと行く山歩き、今月は秩父にある標高960mの丸山に行って来た。

今回登った丸山は一見何でもない平凡な山だが、この山を有名かつ人気にしているのが“奥武蔵随一の眺望を誇る”といわれる山頂展望にある。

幾重にも重なる山並み。肉眼では画面左上に富士山が見えるのだが・・・。


展望台はコンクリート3階建とちょっと興を殺ぐが、ここから見る景色は360度の大パノラマ、絶景である。

武甲山や先般登った伊豆が岳など奥秩父の山々、そして両神山がくっきりと見える。

目の前には、紅葉したカシワの木の先に武甲山が。

また、空気の澄んだ日であれば富士山はもとより八ヶ岳や浅間山に谷川岳など上信越の山並みが、条件によっては北アルプスまでも遠望できるとのことである。

この日は快晴。空気も澄んでいて絶好の日和であったが、頂上に着いたのが11時半過ぎ、と時間的にちょっと遅く、山頂からの眺めは少しもやっていたものの、富士山もうっすらと望め、雪化粧した八ヶ岳もかすかに見え、雪をかぶった浅間山がくっきりと見えるなど、久しぶりに素晴らしい眺望を思う存分堪能した次第である。

遥か彼方に両神山が望める。


写真&俳句VOL100~光と影

2012-11-18 | 写真&俳句


木漏れ日や     光と影の     秋景色


夜来の雨が上がって、今朝は雲一つない青空。

我が家から歩いて15分ほどの所にある小高い公園(城山公園)に行って来た。

ここはその昔、戦国時代に岡の山城と呼ばれた城があった場所で、高さは約20m。

頂上には4つの郭と櫓台(本郭)、堀の形状が残っている。

頂上は、ちょっとした広場になっていて、鬱蒼と茂った木々の間から差し込む日の光が、地面に降り積もった落葉の上に光と影のコントラストを描き、その有様は、秋が一段と深まった佇まいであった。

城山公園入口


写真&俳句VOL99~元気溌剌

2012-11-16 | 写真&俳句

秋日和    園児生き生き     外遊び


今朝はすっきりと晴れて、風もなく、暖かくて絶好の散歩日和。

愛犬パールの散歩を早々に済ませて、一人で黒目川の遊歩道に向かう。

河口を目指して歩いていると子どもたちの元気な声が聞こえてきた。

近くにある保育園の園児たちが外で遊びに興じている声だ。

「どろんこほいくえん」という看板のとおり、暖かい日差しの中でそれこそ泥んこになりながら遊びに夢中になっている。

ある園児は友達と追いかけっこ、ある園児はボール遊び、また、ある園児は庭の小山の斜面で滑り台をしたりと、それぞれ思い思いに、伸び伸び、生き生きと遊んでいる。

その微笑ましい様子は、見ていて飽きない。

ちょっと「道草」をして、しばしその情景に見入った次第である。

別の場所でも、園児たちが小高い公園に遊びに来ていた。


心揺さぶられる秀作~映画「北のカナリアたち」

2012-11-14 | 映画・テレビ
しばらく映画から遠ざかっていたので、重い腰を上げて映画館に足を運んでみた。

「のぼうの城」か「北のカナリアたち」のどちらにしようか、しばし迷った末、義妹がブログで「北のカナリアたち」を紹介していたことを思い出して、こちらを見ることにした。

以下、いつものように感想を会話風にまとめて見た。

 
東映創立60周年記念作品「北のカナリアたち」(監督:阪本順治、主演:吉永小百合)
20年後の先生と教え子たち(左)、20年前の先生と教え子たち(右)(小冊子「北のカナリアたち」から)

<ストーリー>
日本最北の島・礼文島と利尻島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事件で夫を失う。それをきっかけに島を出てから20年。教え子のひとりを事件の重要参考人として追う刑事の訪問をきっかけに、はるはかつての生徒たちに会う旅へ出る。
再会を果たした恩師を前に生徒たちはそれぞれの思いを口にし、現在と過去が交錯しながら事件の謎が明らかになっていく。


― 原作が湊かなえというので、見ようかどうかちょっと迷ったんだが。

― 「告白」が映画化された時、原作を読んだものとしては、「見るのが怖い」という気持ちがあってとうとう見に行かなかった。

― 今回は原作を読んでいなかったからそういう葛藤はなかった。

― 見終わってしばらく立ち上がれなかった。

― いつもは、終わるとざわざわする会場が声もなく、エンディングの音楽に聴き入っていて、席を立つ人がいなかったのは異例というべきだろうね。

― 映画だけど、ストーリーにもあるように吉永小百合扮する小学校の先生が、20年後、かっての教え子の一人が殺人犯として追われていることを知り、ずっと忘れることができずにいた6人の教え子たちに会に行くという設定。

― 教え子それぞれのエピソードを経て、クライマックスへと収斂されていく展開は見ごたえ十分だね。

― 画面に引き込まれて、時間が過ぎているのを忘れてしまう。

― 画面に釘付けになっているうちに、自然と涙が止めどなく溢れ出て来て、抑えられなかった。

― 涙脆くなったとは言え、半端じゃなかった。

― 映画が終わって、真っ先にトイレに駆け込んで顔をごしごし洗ったよ。

― ところで、この映画のテーマは何だったんだろう。

― 「償い」「許し」「再生」、そしてこの3つを1つに繋いだのが「絆」ということなのかね。

― 今の時代に一番求められていることのように思うね。

― 特に「絆」、先生と生徒、個々の幼なじみとの間にあんなにも強い絆があったなんて奇跡のようだね。

― 教育の原点は、まさにあそこにあるんだろうが・・・・・・。

― 我が世代では、まだ幼なじみという言葉は生きていて、現に今も心が通い合った付き合いが続いているけど、今の世代ではどうなんだろうね。

― この映画、ストーリーも良かったが、映像がとてつもなく素晴らしかった。

― 資料によれば、体感温度が-30℃で撮影したと言う真冬の北の大地の厳しい荘厳な風景、美しい花々が咲き誇る利尻島、礼文島に建てられた分校から望める雄大な利尻富士、とにかく素晴らしい映像だ。

― 吉永小百合が見せるさまざまな表情が実に美しい。

― 歳を重ねるごとに美しさが際立つ、こう言う人もいるんだと嬉しくなるね。

― 「心揺さぶられる」素晴らしい映画だった。

― お客さんもいっぱい入っていて、ほぼ満員だった。こういう映画を作れば映画館にもともっと足を運ぶファンが増えると思うね。

― 今年度の映画賞のレースに間違いなくノミネートされる作品だと思う。