折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

再び「心温まる」話~親友Hくんとデルタ航空のさわやかな交流

2011-11-25 | 日常生活
以前、当ブログで(9月23日「セントアンドリュースの凄さ」)、2年前に親友のHくんが、たった一度だけプレーしたにもかかわらず、このたびの東日本大震災に際し、彼宛てにわざわざお見舞いのメールを送ってくれ、さらに義援金の申し出までしてくれたゴルフの名門セントアンドリュースの話を紹介したところ、ブログにいつもの倍近い多くの訪問者があったのは記憶に新しいところである。

今回もまた前回同様「心温まる」お話で、その主役は前回と同じく親友のHくんである。

Hくんから届いたメールによると話の発端は、ハワイからの帰りの飛行機とのこと。
以下、その部分を抜粋して紹介すると、

(前略)
19日昼に静岡空港上空に戻りましたが、折から低気圧通過中で強い横風を受けて左右、上下に揺れるエアバス300型機を牧の原台地頂上に位置する2500米の短い滑走路に着陸させることは、ベテランパイロットにとっても至難の技と思われました。タッチダウンの直後、大拍手が機内に湧き上がりましたが、この様な経験は初めてのことでした。
問題は、その後の殆どの旅客の態度でした。
大拍手に応えて、空港ロビー出口まで見送りに出てくれた機長に対して一瞥もくれずに歩き去って行ったことです。
「この空港に降りたのは本当に初めてなのですか?」、「初めてです。」、「本当によくやってくれましたね。有難う。」
機長は、私の手を強く握りました。帰宅後、デルタ本社にお礼のメールを送ったところ、別添の返信がありました。
(以下略)

以下の文章がデルタ航空の顧客担当役員からHくんに送られて来た返信の全文の和訳である。(和訳はHくん。)


y・h様へ

この度は、静岡空港着陸時、当社パイロットの操縦技術を高く評価したとのメールを送信して頂き、デルタ航空を代表して厚くお礼申し上げます。
デルタは、お客様に満足して頂けることを第一義とし、幸いなことに、全ての分野で最良のサービスを提供しようとする気概に溢れたプロフェッショナルを取揃えております。
貴方から高い評価を頂いたパイロットの仕事振りから、やはり、会社を支えているのは人であるという事実を改めて認識させられました。この点で、貴方のメールは当社にとって大変に大きな意義があります。極上の顧客サービスが、当社の社是であり、私達が一定のレベルを保っているかどうかを確認する上で貴方のメールは一つの証左となるものです。
社員に日ごろの努力の成果を知らせる最良の方法の一つは、貴方が送ってくれたようなコメントを社員全員に広報することです。又、貴方のメールは搭乗員幹部会で発表され、同機長は評価に相応しい扱いを受けることになります。
y・h様、
当社の搭乗員に対し、高い評価と温かいコメントを頂きましたこと、重ねて厚くお礼申し上げます。
ご信頼とご支援に報いるべく、今後とも一層の努力を傾注して参ります。
                         
                                            敬 白


ここでも前回のセントアンドリュース同様、コミュニケーションの大切さが浮き彫りになったと思う。

即ち、Hくんが感じた優秀な機長への感謝の思いを即、メールという手段で会社側に伝えた行動が何ともすばらしいし、それに真摯な返事を寄せたデルタ航空の誠実な対応も負けず劣らず実にすばらしいと思った次第である。

当たり前のことながら、人間同士がわかりあえるためにはコミュニケーションが不可欠であるが、それを実行する、しないを決めるのもほかならぬ自分自身である。

その意味において、親友Hくんとデルタ航空のさわやかな交流に心からの敬意と拍手を送りたいと思う次第である。
                               

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