折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

切磋琢磨~居合の同期の仲間たち

2008-07-11 | 武道
どこの世界にも、『同期の仲間』はいるものである。

居合をはじめて5年になるが、居合の世界にも『同期の仲間』と言える人たちがいる。

5年前に一緒に初段の審査を受験したAさん、Kさん、Nさん、Tさんである。

昇段審査には、県下あちこちから老若男女さまざまな人たちが集まってくるが、そんな中で、たまたま、年恰好が同じで、置かれている環境も似ていると言うこともあって言葉を交わしたのが、親しくなったきっかけであった。

そして、一緒に初段に合格して以来これまで全員が二段、三段と順調に昇段を重ねてきている。


小生が所属している埼剣連居合道部では、年4回『居合道講習会』、年3回『居合道大会』を開催している。

この講習会や大会で何回か顔を合わせ、一緒に稽古をし、試合をし、そして、その合間にそれぞれの稽古の様子などを話したりするうちにお互いに気心が知れて、すっかり打ち解け以後、彼らと顔を合わせるのを楽しみにするようになった。

この年齢になって『同期の仲間』なんて、何とも楽しいことであり、うれしいことである。

しかし、これら同期の仲間も一たび試合に臨めば『敵』であり、ライバルである。
その意味では、お互い良い刺激を受け、また、励みともなっているのであるが、皮肉なことに最近、試合で同期の仲間たちと対戦することが多くなった。



居合道大会の試合風景


先日も県下居合道大会があり、1回戦でAさんと対戦してしまった。
Aさんとは、前回の大会で2回戦で対戦し、負けている。
今回はそのリベンジのチャンスであったが、結果はまたしても完敗であった。

そこで、負けてしまった後は『見取り稽古』ということで、小生に勝って2回戦に進んだAさんの試合振りをじっくりと見ることにした。

そのAさんだが、2回戦、3回戦、4回戦と勝ち上がっていく。
見ていても、『また、今度も勝つだろう』と思わせる試合内容で、そこには精進の跡がはっきりと見て取れて、これでは今の自分の力ではとても及ばないと悟らされた。

また、隣の試合会場ではやはり同期の仲間の一人Nさんが勝ち進んでいた。
その試合振りを見て、Nさんもまた腕を上げているのが、よくわかった。


Aさんは準々決勝で、Nさんは3回戦で惜しくも敗れたが、二人とも持てる力を存分に出し切っていたように見えた。

そんな同期の仲間の活躍を会場の観覧席から見つめながら、ここにきて同期の仲間に『先を越された』、『水をあけられた』と強く感じた。

そして、日々の精進の積み重ねが、つもり積もるとこれだけの差となって表れてくるのだと思わざるを得なかった次第である。


来年は、いよいよ居合道を目指すものにとって最初にして、最大の関門である四段へのチャレンジが控えている。

同期の仲間たちも相当の意気込みを持ってこの高い壁に挑戦することだろう。
小生、目下同期の仲間たちの後塵を拝しているが、これからの1年間懸命に精進しなければ、本当に『落ちこぼれ』てしまう、と気持ちを新たにさせられた大会であった。

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