折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL864~バッハを聴く

2015-11-04 | 写真&俳句
「子・孫二代の子守唄」になったバッハの「ヴァイオリン協奏曲第2番」


しみじみと     バッハを聴けり     秋の午後



数日前から風邪をひき、やる気が湧かず、気分もイライラとこの日は最悪のコンディション。

そんな気分を少しでも和らげようと久しぶりにバッハの 「ヴァイオリン協奏曲第2番」 を聴いた。

この曲には、強い思い入れがある。

即ち、この曲は「むずがる赤子」を寝かしつける「特効薬」として、「子・孫二代の子守唄」 を果たしてくれた曲なのである(2006・7・19ブログ「子・孫二代の子守唄」)。

子育ての真っ最中は、寝かしつける時は必ずこの曲を聴かせていたため、その後遺症と言うべきか、子育てが終わってしまってから後は、ほとんどこの曲を聴こうと言う気分にならなかったのである。

この日は、久しぶりにこの曲をじっくりと聴いて見たいと言う気分になって、ステレオのスイッチを入れた。

すると、赤ん坊だった息子や娘がバッハの美しいメロデイに誘われるように、すやすやと寝息を立て始め、かみさんに「ほら、もう寝てしまったよ」と話しているシーンが思い出され、こんなことを思い出すようでは「歳をとったね」と言われそうだな、それとも風邪で気が弱っているせいかな、と思いながら、しばしの間しみじみとバッハの名旋律に聴き入った次第である。