折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL796~ミミズ、痛まし

2015-07-16 | 写真&俳句
暑くなってくると、路上で干からびたミミズを見かけることが多い。



痛ましや     干からぶミミズ     何ゆへに



このところの猛暑で、道路で干からびているミミズをよく見かける。

それも1匹や2匹の話ではない。そこかしこに散乱しているのだ。

みすみす死へ向かっていたわけでもないだろうが、まるで集団自殺したかの如き有様なのである。

それらを目にして思うのは、ミミズたちは一体どこへ向かっていたのかということである。

そして、あのような行動はミミズの「本能」のなせる技なのか、そして路上で干からびてしまう最期はミミズにとって「本望」なのか。

ミミズの「習性」は、謎である。


「俳句歳時記」(平凡社)を見ていたら、ミミズに関し以下の句が載っていた。
当方の思いを伝えてくれているように思えたので、紹介したい。

何をしに  ここに出てきて  蚯蚓死す      谷野予志


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