折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

幼稚園『祖父母会』でのハプニング

2010-09-20 | 家族・母・兄弟

孫のKちゃんが通う幼稚園の祖父母会には、たくさんのじいじ、ばあばが参加していた。写真は、先生が説明する『魔法の望遠鏡』の作り方を孫たちと一緒に熱心に聞く祖父母の皆さん方。


先日、孫のKちゃんが通う幼稚園の祖父母会にかみさんと二人で行った時のことである。

教室の入り口付近でこれから教室に入ろうとしているKちゃんと顔を合わせる。

われわれ二人を見て、Kちゃんにっこり。
うれしそうに、いそいそと教室に入り、自分の椅子に座る。

そこへ少し遅れて、隣に座るお友達が来て、座る場所のことで一方的にKちゃんにいちゃもんをつけ、挙句の果てにKちゃんの体を「どけ」とばかりに押した。

それでも、やさしいKちゃんはじっと我慢している。

何とか、収まったのかなと見ていると、それまで耐えていたKちゃんが堰を切ったように泣きだした。

次々にあふれ出る涙を一生懸命にぬぐっているその姿は、
『我慢したんだよ』と訴えかけているように見えた。

その一部始終を見ていた小生には、そんなKちゃんの姿が、何ともいじらしく、切なくて、胸が痛む思いだった。

そして、この思わぬハプニングに年甲斐もなくおろおろしてしまった。

結局は、それから数分後、園児たちと祖父母たちが一緒に『魔法の望遠鏡』を作る段になって、ようやくKちゃんも機嫌をなおして、かみさんと楽しそうに作業をするのを見て、ほっと胸をなでおろしたのだが、この数分間が何と長く感じられたことか。


 
当日は園児たちが作った作品が祖父母の皆さんにプレゼントされた(左)。機嫌もなおって、ばあばと一緒に『魔法の望遠鏡』を作るKちゃん(右)


そう言えば、息子の方の孫であるKくんも幼稚園の入園式で同じようなことがあったし、もっと遡れば息子自体が幼稚園の頃にそんなことがあったっけ、どうも、その場の雰囲気にうまくなじめないと『いじけて』しまう性癖は、まさに我が家のDNAなのだということを再確認した孫の幼稚園の父母会での一幕であった。