折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

久しぶりの校歌に感動

2010-06-20 | 友達・仲間
3年ぶりに高校時代のクラス会があった。

我が母校『上尾高校』は、現在の校名になって50周年を迎えた。
そして、小生たちはその第1期生である。

3年ぶりの再会ということで、会は大いに盛り上がり、あっという間に時間が過ぎて『お開き』に。


3年ぶりのクラス会で近況報告するクラスメート


そこで、『締め』に歌ったのが校歌。

校歌を歌うなんて何年振りだろう。

みんな同級生名簿の余白に印刷されている校歌に見入る。

『在学中は余り興味がなかったけど、こうして見てみるとうちの校歌って素晴らしいね』と言う声があちこちで上がる。

『作詞家の勝 承夫、作曲家の平井康三郎ともに高名な人で、こんな著名人が良く新設の高校の校歌を作ってくれたものだよ』と小生。

『へぇ、そうなんだ』と一同。

『初代のF校長が「顔」が広かったからだろうよ。あの校長の政治力はたいしたものだった』と親友のHくん。

確かに、今、読み返して見ると、新設校の未来にふさわしい『希望』、『勇気』、『元気』を与える言葉が、そこかしこにちりばめられていて非常に格調高い歌詞である。(下記参照)

そして、この美しい詩につけられた、軽やかで、明るく、弾むようなメロディー。(数ある校歌の中でも傑作の部類に入るのでは、とひそかに自負している。)

最初のうちは、どことなくぎこちなかった合唱が、歌い進むにつれ、みんなの記憶がよみがえり、それにつれて自信と調子が出てきて、最後の三番の歌詞を歌う時は、肩を組み、大合唱となった。

何とも、清々しい気分が一人一人の胸の中に広がって行くようであった。


間もなく夏の高校野球の県予選が始まる。

かって、一時期、甲子園の常連校として鳴らした我が母校。

そして、その都度、甲子園球場から流れていた母校の校歌。

その甲子園から遠ざかって実に久しい。(昨夏は県予選の決勝戦で無念の敗退)

願わくば、今、みんなで合唱した校歌を再び甲子園で聞いて見たいと一同、切に願った次第である。



埼玉県立上尾高等学校校歌

      勝 承夫 作詞  平井康三郎 作曲

若い命の 泉はここに  溢れる希望 みなぎる力
秩父もはるか 呼ぶところ 胸おどる若人が
日ごとに集う 自主の庭 上尾高校 われらが母校

進む文化の 故郷はここに 平和の理想 楽しく実る
友情うたう この窓は 松風もさわやかに
意気新しく 満ちわたる 上尾高校 われらが誇り

若い英知の 星座はここに 明日待つものの 瞳はきよし
荒川こえて 雲赤く おおらかに 美しく
真理の光 いま仰ぐ 上尾高校 栄えある母校