折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真が主役VOL14 『276文字』の世界

2008-07-23 | 写真が主役シリーズ

7月17日から7月22日まで武蔵野市立吉祥寺美術館市民ギャラリーで開かれた平成20年
度書道教室の作品展に出品した『般若心経』の写経の一部(字が細かすぎて全部をカメラに
納め切れなかった)



『先生、出品作品の差し替え、まだ間に合います?』
『間に合うわよ、でもどうしたの?』

『できれば、般若心経の写経にしたいんですけど・・・。』
『いいんじゃない、Kさんに以前写経を書いてみたらと勧めたことがあったわよね、その時はあんまり乗り気でなかったみたいだったけど、どういう心境の変化かしら』


そこで、幼なじみに誘われて秩父34箇所札所めぐりをしている最中であること、
最初は物見遊山の気分でいたが、訪れたお寺の本堂の仏様の前で幼なじみが般若心経を熱心に唱えていることに刺激を受けたこと、
その時、先生の『写経を書いて見たら』と言う言葉を思い出したこと、
そして、実際に書いて見たら先生がおっしゃったように、自分の好みに合っていると感じたこと
などを説明した。

『前にも、この教室の生徒さんで般若心経の写経を作品として出した人がいたわよ。Kさんも頑張って、チャレンジして見て』

と先生に励まされて書いたのが、本日の主役である般若心経の写経である。

             
             余りにも字が小さいため、展示会場では全く目立たなかった



約2時間。
般若心経276文字を一画たりともゆるがせにせず書くには、相応の集中力と忍耐力が求められる。
それだけに、上手い、下手は別にして、書き終わった後の充実感はひとしおである。


思えば、札所めぐりをしていて『書いてみよう』と思い立ったのも何かの『縁(えにし)』。
この『縁』を大切にして、これからも折にふれて写経を続けていきたいと思っている。