折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

途中経過

2007-01-22 | 家族・母・兄弟
『もしもし、おばあちゃん、I だけど、どう元気?』(I とは小生のこと)

『ああ、I かい、おかげさんで元気だよ。お正月には、お年玉もらっちゃって、とんだ散財をさせちゃって、悪かったよ』

『とんでもない、こちらこそ、孫にお年玉をもらっちゃって、かえって気を使わせちゃったよ

『それにしても、今年の冬は暖かいね』

『年寄りには、暖ったけえのは何よりだよ』

『おばあちゃんの部屋は、日当たりがいいから、日向ぼっこにもってこいじゃない』

『昼間はいいんだけど、朝・晩はそれでも寒いよ』

『どう、この間の「塗り絵」やってるかい?』

『ああ、ぼちぼちやってるよ。3枚ばかり出来上がったよ』

『へえ、そりゃ、すごいね。で、どう、できばえは、うまくいった?』

『まあ、いいのもあれば、そうでないのもあって、色々だよ。そんでも、Yが「おばあちゃん、すごいんじゃない」と言ってくれたよ』(Yとは同居している長兄のこと)

『出来上がったのを見ると、やっぱし、嬉しいもんでしょうよ』

『そうだよ、きれいに書けた時は、とっても嬉しいよ』

『まだ、色鉛筆で色を塗っただけなの?』

『うん、もう少し暖かくなったら、筆に水をつけて書いてみようと思ってんだ』

『そう、そりゃ、よかった。正直言って、正月におばあちゃんにちょっとやってもらったろう、あの時の様子じゃあ、「どうかな」と半信半疑だったんだ』

『あっし(私)もそうだったんだよ。プレゼントしてもらったのはいいんだけど、できなかったら、お前に悪いなって、心配だったんだけど、やってみたら、だんだん面白くなってきて、楽しいよ。いいものもらって、良かったよ』

『そりゃ、よかった。プレゼントした甲斐があったよ。今度行った時、見せてもらうのを楽しみにしているよ。風邪などひかないでね』

『ああ、ありがとう。おまえもな』



塗り絵のことがちょっと心配になって、途中経過を知ろうと、おばあちゃんに電話したのやりとりの一こまである。

この種の試みは、出だしが肝心である。その意味では、目下の所、91歳のチャレンジは、一応順調にスタートしたようで、ほっと、胸をなでおろしている。