外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

ナガエツルノゲイトウ駆除活動 in 不飲川

2011-11-06 20:55:41 | 活動記録
 こんばんは、環境生態一回、滋賀県大BASSER'S隊員の稗です。(#^.^#)
 
 2011年11月6日10:00~12:00、我らが滋賀県大BASSER'Sは悪名高き外来植物ナガエツルノゲイトウの駆除活動を行いました。今回の活動は滋賀県の「エイリアンバスター」という事業で、県と企業、自治会と共同で行いました。

 
 ナガエツルノゲイトウとは、ヒユ科の水草で、南アメリカ原産の帰化植物です。茎断片などからでも盛んに栄養繁殖を行い、その圧倒的な繁殖力ゆえ、特定外来生物に指定されております。
 
 今回の駆除活動の区域は、滋賀県彦根市にある不飲川の河口域周辺(実質琵琶湖)です。そこは、滋賀県にて同種が初めて確認された神上沼からの水が合流する場所でもあります。
  
 湖畔からの眺めはすばらしく、故郷を離れた湖国の人にとって、思わず郷愁に浸ってしまう風景であるといっても過言でないものであります。しかし、悲しいことに、こんなかけがえのない風景でさえも、侵略的外来種の脅威にさらされているいるのです。河口域の水際には、既にナガエツルノゲイトウが繁茂しており、在来種に生える余地を与えません。 
 
と、いうわけで、早速駆除の開始です。(^^)/

 ナガエツルノゲイトウは、コンクリートブロックの割れ目の小さな間隙にも侵入し、深い根を下ろしていました。
 それを駆除するマッキー隊員。小さな断片や、深くまで下された根を慎重に取り除いてゆきます。
 奇麗に除去できました。終盤、マッキー隊員の技は、職人の様相を呈していました。

 続いて、同種が大量繁茂している河口の右岸での駆除です。人海戦術での作業は「刈る→袋づめ→運搬→指定位置に安置」の順で流れるように行われます。しかし、効率よく流れてよいのは駆除作業だけで、ナガエツルノゲイトウの断片を決して流してはなりません。その断片がどこかに漂着し、そこからまた生えてくる恐れがあるからです。それでは駆除の意味を成しません。それだけに、この種の駆除は非常に難しいのです。

 2時間に及ぶ駆除の結果がこれです。

 なんと、総重量約500㎏にも及びました。\(◎o◎)/
 
 中には、同じく外来種のチクゴスズメノヒエも混ざっているとはいえ、大量です。
 
 この後、乾燥させ、枯死してから回収にあたります。
  
 今回の駆除活動で、流出の危険性が高いナガエツルノゲイトウは、大分除去できました。
 
 とはいえ、まだまだ余談は許されません。継続して駆除を行うことが重要なのです。

 継続こそ力なのです。<(`^´)>
 
 
 

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