町民体育祭！？

地方では、住民にとってかなりノルマがかった「体育祭」という行事があります。
本来は、地域住民の親睦を深めるための催しでしょう。そして、そういう催しに意義がある時代も確かにあったと思います。
しかし、過疎が進み、住民の多くが農民でなくサラリーマンになってしまった今ではどうでしょう。
そもそも参加希望者がいないのです。担当役員が必死に頭を下げて回って、一人の人にいくつもの競技に掛け持ち参加してもらって、ようやく行事が成り立つ始末。

そんな苦労をしてまで、ようやく始めた体育祭。どうにかプログラム通りに進行し、いよいよ最後を迎えました。
だがこれがいけない。
閉会式の最中、まさに町長が町民をねぎらう挨拶をしているその時、すべての町民が委細構わずテントを、シートを、椅子を一斉に折り畳む。
挨拶が終わる頃にはゴミ捨てまで完了し、即時解散準備ＯＫ状態。

みんな、そんなお義理で来てるだけなら、もういい加減止めちまえばいいのに。
こんな行事だって、タダで運営できてるわけでもないでしょう。
住民同士が交流する機会が必要なら、いっそ防犯集会でもやって地区ごとにパトロールの計画でも立てる方がよほど有益だと思いますがね。