エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

トランジスタ永久保証

2004-11-16 | 思い出
新聞に「ソニー、消費者にお詫び」との見出しが載ったことがありました。

昔々、1963年~1968年の間、ソニーのテレビやラジオ、テープレコーダー等のカタログに「トランジスタは永久保証です」と書いてあったそうな。
その後そういう表現は徐々になくなったが、「永久保証をやめます」という告知はなかった。
これでは消費者は「永久保証」がずっと続いていると誤解する。
だからトランジスタの修理の際に修理代を徴収するのはおかしいのではないか。

と、そんなことを大阪の一消費者が指摘したところ、ソニーはそれに応えて1984年5月1日に全国紙4紙の朝刊にお詫び広告を出したというものです。
今からちょうど20年前のことです。

当時の新聞は概ね好意的な反応で「大企業が一人の消費者の指摘に応えるのは異例」と持ち上げていました。
広告の内容は「1968年以前の製品に関しては全て無料、1969~1973年の製品はトランジスタ代のみ無料、それ以降は通常通り」とのことでした。
しかし1968年というと当時ですら16年経過しており、たぶん殆どの製品はとっくにゴミになっていたことでしょう。
またトランジスタそのものも電子部品としては既にこなれ過ぎるくらいこなれており、価格も数十円~数百円程度のものになっていましたから、ソニーにとってはほぼ無損失で、お詫びというよりも事実上、イメージアップ広告のようなものだったと言えます。

企業の不祥事が続く今の感覚からすると何とも牧歌的な印象すら受けますが、ま、それなりにいい時代だったんですな。


#ふと思い出したので書いてしまいましたが、ますます「自分専用ナレッジデータベース」の様相を呈してきました…
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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-03-24 00:09:17
「社長をだせ! 最後の戦い vs伝説のクレーマー」なる本に、お詫び広告掲載の顛末が載ってました。この後、それまでに不当に受け取ってきた修理代を10億円と見積もって、ソニーの名前を出さずに慈善事業に寄付することになったそうです。クレーマーも半端ないですし、ソニーの対応も、さすがです。
さすがですね (エチュードの頃)
2012-03-29 06:07:45
コメントを有難うございました。
「その後」の話は初めて聞きましたが、良いエピソードですね。
まだ創業者が牽引している時期だったからなのでしょうか。クレーム対応にせよその寄付にせよ、随分思い切った対応が取れたものだと思います。
Unknown (Unknown)
2012-04-18 19:41:12
20年くらい前に近所に落雷でソニーのテレビが故障。
保証期間は切れていたのに、無償修理に。
トランジスタかなんかの部品を交換。
永久保証まだやってたの!って びっくりしたことがありました。
地道な努力… (エチュードの頃)
2012-04-19 21:46:12
コメントを有難うございます。
自ら宣言した事とはいえ、ほとんどの人が忘れかけている中でも律儀に守り続けていたら感動しますね。
往年のソニーが良かったのは、そういうことも含めたブランド力だったかも知れません。

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