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教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

記録作業のノートから学びのノートへ

2008-08-18 | 勤務校時代の実践
生徒のノートをテスト前あるいは、テスト後にチェックすることがあります。すると、教師が板書した内容がとても丁寧に書かれている生徒(特に女子)を目にします。
 色とりどりのマーカーがほどこされており、字も丁寧です。つまり、見た目については美しいノートになっています。・・・・ ではテストの点数はどうかというと・・・ もちろん、点数が高い生徒が綺麗なノートであるという相関が高いと一般的には言えるようですが、では、逆にノートが綺麗で見た目美しかった生徒が必ずしも高得点を取っているかというとそうではありません。

生徒にインタビューしてみると、「ノートは綺麗に書いたものの内容が頭に入っていない。」「覚える時間が無かった。」「何が重要なのかがわからない。」といった声があります。つまり、ノートするという行為が単なる記録という作業と学ぶために有効なノートづくりの視点の違いということになるでしょう。

ノートを取る最終目標は学びを高めることにあるはずです。とすると、記録作業としてのノートづくりという発想を転換していかなくてはならないと思います。「教師が板書したことを忠実に板書してあるか」といった視ではなく、そもそも有効なノートづくりとはどのようなものかという根本を生徒に教えていく必要性を感じています。

学びプロジェクトのコンテンツには、【ノートの取り方】をアップロードしています。こちらについてもまた折に触れて、お話したいと思います。
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