僕という存在から見えた世界の風景とその導

世界が気まぐれに語りかけてくる言葉は儚くとも美しい・・・

【ぬくもり電球】ほのかな灯りが照らすもの。

2006年03月06日 | 詩的遊語
【ぬくもり電球】ほのかな灯りが照らすもの。



気がつけばそこは、真っ暗だった
見渡す限り黒く塗りつぶされていた

この腕、この手すら見えぬ、それはとても深い闇
己の存在すら見失うほど 恐怖は自らの否定を生んだ

剥ぎ取られていく 寂しさも残らないまま
痛みという感覚を 思い出すことすらできぬほど


どれくらいの長い時間が過ぎ去っただろう・・・


ボ・・・クハ・・・ダレ・・・ダ?


途切れながらこぼれたコトバ


意味は存在しない してはいけない
そう繰り返して・・・ 繰り返して・・・


この意識が消えてしまう その前に
いつからだろう 忘れていたこのぬくもり
優しい光を ただ一つ残されていたこの光を
枯れた涙の流れる理由に捧げよう