-写真の部屋-

奥野和彦

6. F100

2009-05-06 23:18:21 | 写真
二日続けて合羽仕事。昨日なんてビールかけだぜ。
思ったより面白かったけど。
雨の日の屋外での撮影は、本当に嫌だ。
仕事だから、というより写真を撮るのが好きだから
雨だろうが雪だろうが関係ないのだが
「カメラが動かなくなる」というのが嫌なのだ。
撮る気でいるのにカメラの方が先にダウンするストレスと
いったら、これほどもどかしいことはない。
最近は大分よくなったみたいだが、デジタルカメラの出始めは
雨に降られると簡単にカメラが止まった。
撮れないことは職業カメラマンにとって命取りなので
ビニールかけたり、タオル巻いたりなんとかしようとするが
そういうことに気を回さなければならないことが
また、腹立たしい。
昨日は、そういう撮影になると、全然聞いていなかったから
行ってからびっくりした。オレはバカだからお客さんが
欲しいと言われる写真は、撮ってやらないと気が済まないが
それだけに、あまり簡単に、「出来んでしょ?」
ぐらいに言われると、へそを曲げたくなることもある。
いや、昨日のお客さんはそんな人たちじゃないんだけれど
屋外でイベント組んどいて、「雨が降るかも」という
予測も出来ないで口八丁手八丁でクライアントも
取材者も丸め込もうとする
「机上でしか物考えてない仕込み屋さん」に
「そんなに簡単に止まるカメラなの?」とか言われたくないのだ。
あんたのケータイぐらいにはオレのカメラは仕事するよ。
その大事なケータイをビールかけの中に放置できるなら
してごらんよ。 


090420d
今、仕事に使える35ミリのカメラといったら
もう、これしか残っていない。ニコンF100。
半分、スクラップみたいなカメラはいくつか
探せばでてくるけれど、
あとは、みんなデジタルカメラになってしまった。
このカメラは、賢くて優秀だとどんどん重く、大きく
なってしまうカメラ界にあって、私のような
カメラマンにとっては要らない部分を削ってくれて
なおかつ、非常に信頼出来る性能を保持している。
半分、レトロ指向でフィルムカメラを手にする人もいて、
それはそれで全然構わないけれど
もし、ちゃんと写真が撮れる事を大事にするなら
このカメラをおすすめします。
あ、いつ壊れるか分からないクラシックカメラの
サブとして携帯するのにもいいですよ。