-写真の部屋-

奥野和彦

オトモダチ、タカラモノ

2008-12-03 19:35:44 | 写真
081203a午前中用事を済ませ、秘密の場所へ。秘密なのに、先におじさんが一人いた。反対側でやらせてもらっていいですか?どうぞ、どうぞ。おじさんはヘラブナを釣りたいらしく、大きな釣り針に大きな練り餌を付けていた。アタリはあるが、つついているのはクチボソでおじさんは苦笑い。
081203bこの狭い用水路にどんな魚が棲んでるか、おじさんと話し込む。マブナ、ヘラブナ、鯉、クチボソ(モツゴ)、タナゴ、ワカサギ、メダカ、オイカワ、メダカ。一昨年、ブルーギルを見かけたので、これらは滅ぼされるかと思ったけれど、その後も釣れ続けているので一安心というような話。夏は田んぼに水を引くからもっと水が流れているのだが、田んぼが終わると、水が流れなくなるので、この一角に魚が集まって冬を越すという冬の釣りにはもってこいの場所なのだ。3時を過ぎたら釣れ始める。おじさんも知っていたけど膝の具合がどうも良く無いとかいい、さすりながら帰って行った。おじさんが去った後、釣れ始める。足下で枯れ草がガサガサいうのでウシガエルかと思ったら枯れ草の下からカメが出て来て、ゆっくり時間をかけて、水に入り、エサを探し始めた。まだ冬眠はしてないんだねぇ。
081203bb道路に面しているので、散歩のおばちゃん、犬連れの人、ウォーキングのおじさん、ギャラリーは次々と現れる。変わった仕掛けだね、何を釣るの?その度にきちんと答える。人がいなければひどく淋しい田舎道でもあり、不審者に注意の大きな看板もあり、こうしてこいつが何者であるかを確認しているようでもある。そしてそれは必要な事だとも思う。だからしっかり、笑顔で答える。写真を撮ったところで2時間。8匹の釣果。この後30分釣って4匹ぐらい追加。最後に連れたのは24センチある立派な奴だった。冬のマブナはエサをくわえても動きまわる事をせず、その場でモグモグ喰うからアタリもモゴモゴ小さい。居食いという。それをゆっくり口に入るまで待って、ここか?というところで合わせる。師走のフナ釣りとしては上出来だ。柿の種ぐらいのサイズを選んで釣るのも面白いが、今日の5~6センチの引きもコロコロしていて楽しい。一番小さいのを2匹だけ持って帰り、水槽に入れる事にする。知ったかぶりの自己満足な文章だが、これが小さい頃から叔父に教わって来たマブナ釣りのうちの冬の章で、オレの持ってる宝物のうちのひとつなのだ。
081203cこれは写真用に少しの間だけ、魚が寝るぐらいまで水を出して撮っているのです。干からびて死んでいるわけではありません。昨日書いた、うちの大きくなりすぎたドジョウは無事放しました。