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流出雑記 

2014/1/21

2014年01月21日 | Weblog
8時15分起床。部屋が乾燥していて喉がやや痛い。生姜湯を飲む。グラノーラ。 テレビを付けたらどのチャンネルもノロウイルスのことをやっている。ノロの予防は手洗いに始まり手洗いに終わる そうだ。

稽古自体は11時から。アップは家でしておく。
稽古場は時間割りを決めておいて、入れ替わりながらその日の最後にまた集ってお互いの今日のワークを見たり話したりするスケジュール。

今日は岡田さんがワークショップでよくしている言葉と体についてのことをやってみる。昼過ぎに交代の時間が来た。時間が短かった。
お昼はおにぎりを作っては来ていたが、寒いので、ケティングさんと曽田さんと蕎麦屋に行った。
暖簾にはさらしなとある。さらしな蕎麦って何か今調べたら白い蕎麦のことを言うらしい。地方によっては白でない蕎麦をさすこともあるらしい。
うどんにも惹かれたが蕎麦屋なのでかしわ蕎麦にした。出てきた蕎麦は普通の黒い蕎麦だった。

食後商店街を散策してとうふの味噌漬けとチョコレートが好きな方から勧められたフェアトレードのチョコを見つけた。オレンジとビターレモンピールで悩んだけどオレンジを買う。

稽古場に戻る途中に持ってきたおにをひとつ食べてみたが冷えて硬かった。
ピチェさんは水筒に生のミントを入れたハーブティーを飲んでいる。ついでに稽古場のアロマにもなっている。今日やったことを発表し、ピチェさんのを見る。オブジェとの接し方が真摯だった。ピチェさんはコンテンポラリーダンスに触れながらタイの伝統舞踊コーンの踊り手でもある。コーンは仮面劇でいくつかの役があり、自分の師からあなたはこの役と言われたら以後ずっとその役しかやらないのだそう。ピチェさんは悪魔の役だと聞いた。この人は悪魔を名付けられ真摯に悪魔を踊り続けてきたのか、と打ってみるとなんだかすごい。

マンションに戻る途中、曽田さんに商店街案内。
豆乳とパンを買う。ミキプルーンとドライプルーンを練りこんだ生地の周りをフランス生地で包んで焼いてる。
夜は昨日蒸したキャベツと紅あずまが入った鍋に牛乳とコンソメと胡椒を入れてスープにして食べた。
味噌漬けとうふは思っていたより硬い。山うにどうふというウニのような食感の味噌漬けもあるらしい。求めているのはそっち。あといきなりだんご。
Skypeで猫たちと夫がアウトレットで買ったシャツを見た。

2014/1/20

2014年01月20日 | Weblog
9時に目覚める。ミルクティー。身支度して、部屋が広いので太陽礼拝してみた。
稽古場のギャラリーまで徒歩15分。

元々は繊維問屋街だった河原町というところにあるギャラリーADO。問屋街の空き店舗に今は若手のアーティストたちがそれぞれの小さな店を持ち、雑貨や服を売っている。河原町は京都にあるのと漢字も読みも一緒の河原町で勝手に親近感がわく。

造形作家の曽田朋子さん熊本入り。クリエイションメンバーで周辺散策し、早川倉庫という公演やライブもできる元造り酒屋の倉庫見学。
北岡神社にお参りする。鳥居を挟んで楠の巨木が対に立っている。夫婦楠と呼ばれていて、男女でお参りのルートが違っていた。

熊本、昼間は3月のはじめのように温かい。お昼は稽古場近くのおいしいカレー屋にと行ってみたが定休。
ギャラリーの方にオススメされた近くのスーパーホテルにあるレストランのランチに。いろんな定食がある。珍しいのは馬刺しランチ、馬すじ煮込み、馬すじカレー。馬すじに興味はあったが食べ慣れない馬に構えてカレイの煮付けにした。
今日はミーティングで終わり、本格始動は明日から。

夜、岡田さんにいい八百屋を教えてもらう。熊本の野菜は美味しいのだと聞く。賑やかな商店街のなかにある八百屋には熊本産野菜がたくさん並び、キャベツひと玉100円、トマトのアイコひと袋100円などレタス、マッシュルーム、ネギなども安い。

同じマンションに滞在しているケティングさんとダイエーに必要な調味料買いにいく。
2週間ばかりだから少量でいい。
味噌なんか買っても使い切れないので、味噌汁はインスタントにして、調味料は主に野菜のために小さいかつお醤油、マヨネーズ、バター、コンソメ、胡椒を揃える。そして米、グラノーラ、南関あげという油あげ、卵、いなばのタイカレー缶イエロー、おにぎり用の華ひじきというふりかけ。八百屋でキャベツ、紅あずま、アイコ。
重たくなった買い物袋を下げてマンションに帰りつく。
紅あずまを適当な大きさに切って鍋に水を少し張り茹で蒸す。キャベツも1/8に切って鍋に。炊飯器セットし、その間にアイコを洗って食べてみたらすごく美味しかった。
南関あげというのは軽くてぱりぱりしている。切って湯通ししてからインスタント味噌汁に入れる。ほとんど気泡だから出汁がすぐに染みる。よく知っている油あげとは全然違う食感。味噌にコクが出る。
柔らかくなった紅あずまとキャベツを皿にあげてバターを落とす。
それぞれの甘みがバターの塩気に引き立てられて美味しい。キャベツには醤油も少し垂らす。
公演で住んだことのない地域に行っても大抵ホテル住まいで、野菜を買ったり料理したりしたことがなかった。土地の物を見て買って火を通して食べる。これも滞在制作のおもしろさのひとつと思う。

2014/1/19

2014年01月20日 | Weblog
昨夜降った雪、わりと積もっている。

伊丹空港までどうやって行くか。
京阪~モノレール経由か地下鉄~バス経由で迷う。京阪の方が1000円くらい安いので、雪が溶けて歩けるなら京阪を使いたい。

とりあえずぜんざいを食べきる。
餅について思う。腹持ちがよいとも消化によいとも聞くが、なぜそのように相反する言説が存在しているのか。
体感としては餅を食べると胃にずっしりくる餅感が食べてしばらく持続する。胃にもたれる感じとは違う。粘状に溜まって重い感じ。このずっしりはぜんざいの小豆との相乗効果で得られるもののような気もする。しかしこの餅感は4~5時間経ったのちにまるで無かったことのように胃が軽くなる。つまり消化によいのだろうか。ここでは時間の経過によって餅の消化に対する感覚は異なってくると結論付けておく。

着ていた寝間着と化粧道具をキャリーバッグの中に詰め、台所を片付け、カレーに火を入れて味見し、掃除機をかけて置き手紙を書いて家を出る。雪はうちの前の道以外はほぼ溶けていた。

叡電で出町柳、京阪で門真市まで行きそこからモノレールで伊丹空港。

不慣れな飛行機 空港での搭乗手続き 手荷物の中にうっかりハサミを入れていて、刃の長さが持ち込み基準をこえていると没収になった。

飛行機の真ん中あたり窓側で翼の見える席だった。
滑走路をころころ進んで離陸前に機体が高圧に唸る。乗り慣れないだけだろうと思うが、あの唸りを聞くと冒瀆を犯す乗り物だと毎回思う。 地面を離れる。体が浮く瞬間、浮力、この感じには対応できないよという自分の体が浮くことに対して何の関与もしていない五臓六腑を携えた形の心許なさがある。
家々、街並みは引いていくにつれて、四角形ひとつひとつに生活があるのだという実感がわかないほどおびただしく広がり、それも見える範囲はほんの一部で、その上に誰が配置したわけでもないひとかたまりの雲が漂っていたりする。これがフィクションでないとしたら何なだろうと思ってしまうほど、現実は想像を絶している。知る由もないものが恐ろしいほどの数、バラバラに存在していること。関わっているもの、関わることのないもの、そんなこと想像すらしないものまで。
ひとすじの線になった川の砂粒や、あの中のひとつの家の冷蔵庫の奥で賞味期限の切れたチューブのわさび、古紙回収で集められた新聞のフォントのひとつ。
1時間くらいで熊本空港に着く。空港から出ているバスに乗り、熊本交通センターというところまで1時間ばかり。
停留所で横堀さんとケティングさんが待っていてくれた。2週間滞在と思えないほどコンパクトな荷物ですねと言われる。そのままウィークリーに案内してもらい、荷物を置いて夕食に出掛ける。
斜め前のマンションに滞在している今日タイからやってきたダンサーのピチェさんと4人で。ピチェさんのマンションはなぜかクリスマスのような電飾で飾られている。
賑やかな商店街のあたりを歩く。ピチェさん豚肉がだめで、魚を食べられる店を探す。居酒屋の呼び込みのお兄さんがお探しですかと近付いてきた。変わっているのはこの界隈の居酒屋の色んなチラシをもっていて、魚が食べられるところと伝えたら、この店なら長崎港直送の魚を出していて、土日は食べ物30%オフだと案内してくれた。
お刺身とからし蓮根、一文字のぐるぐる、というネギを巻いた名物。それに温かいものをとろうと鰤しゃぶになった。
英語の会話が半分くらいしか聞き取れないが、ピチェさんの人柄の良いことだけはよく伝わってきた。
横堀さんもケティングさんも安心して居れる人達だ。
10時過ぎに部屋に戻る。
ミルクティーを飲みたかったので、近所のコンビニで熊本の牛乳とスティックシュガーを買う。紅茶は持参した。
お茶を入れてゆっくり飲み、衣類はタンスに、シャンプーは浴室に、あるべきものをあるべきところに配置して、出来るだけここが部屋として落ち着くように整える。

お湯がなかなか出ないと思ったら湯沸かし器の電源が入っていなかった。寝室の電気の消し方がわからず困っていたら壁に小さなリモコンがあった。電気ケトルとエアコンとドライヤーを同時に使ってブレーカーを落とす。毛布のラベルが「京都西川」とある。熊本で京都生まれの布団に包まって眠る。

2014/1/18

2014年01月19日 | Weblog
「動きすぎてはいけない」を読んで寝て起きたら11時半だった。起きるのが遅いのは寝るのが遅いから。しかしそんな生活も今日までだ。明日から熊本でクリエイションが始まる。
宿泊先はウィークリー。持っていく衣類は4日分、着ているもの合わせて5日分。洗剤、クレンジングクリーム、シャンプー。体を洗うのがないので買いに行く。銀行に寄ってお金をおろす。1度おろして足りないことに気付いて時間外手数料を2回取られるミスを犯す。

カナートに行って体を洗うのとハーバーのオイルを買う。

カレーを作ることにする。材料は元田中のスーパーで。ここは肉が安い。鶏か牛すじで迷ったが、寒いときは牛すじが合う気がした。工程も火を使う時間が長いので冬向きと言える。カレーの材料は牛すじ、玉ねぎ、ジャワカレー、にんにく。玉ねぎ以外のものと食べたくなってかぼちゃ買う。
家に帰る途中の空は重たく水を含んだ雲。そしてこの冷え方は雪の予兆。

帰ったとたん空腹。冷蔵庫に茹でたほうれん草があったので軽く温めて、ゴマだれをかけ、おいしいすりゴマをまぶした。「孤独のグルメ」という漫画でほうれん草を食べているときの擬音語に くきくき というのが使われていたのが忘れられず、ほうれん草を食べるときは誰に聞こえないくきくきという音を聞くようになった。
牛すじを圧力鍋で下ゆで。その横で玉ねぎを飴色にする。加圧が終わった鍋をどけてかぼちゃをタジン鍋で蒸し煮する。その間に2階に上がって洗濯物を取り込んで畳んでいたら、香ばしいにおいが上がって来たので、走って台所に下りたら蒸し煮かぼちゃの水分が全部飛んで、焦げつくぎりぎりのところだった。
バターを柔らかくして蜂蜜を混ぜた蜂蜜バターをかぼちゃに乗せて食べるのは食べる前からわかっていたがストライクだった。

牛すじカレー、ジャワのルーを中辛じゃなくてスパイシーというのにしたら結構辛かった。
家の中が外壁からガンガン冷やされている感じがする。
音楽の中でワルツが好きなことに気付いた。三拍子が好きなのだ。世界中のワルツを聞こうと思った。ブラームスのワルツ集を携帯から買った。聞きながら猫の間でゆっくり体を伸ばした。寒いので家にいるものはデロンギとホットカーペットの上に集結している。
外を見ていないけど、たぶん降っている。「動きすぎてはいけない」を読んで寝る。



2014/1/17

2014年01月17日 | Weblog
今年は毎日日記を書くと宣言してみたが、1月も半分過ぎようとしている今、既にそれは果たせてないことは承知の上でも、そう記しておくことが大事なのだ。

夫、朝から福井へ。寝坊してタクシーを呼んでいたが自転車で十分間に合うと思った。燃えるゴミを出しそびれる。

トーストを食べ、今年2度目に炊いたぜんざいを温める。1度目には悔いがあった。圧力鍋を使ったら加圧が強過ぎて豆が弾けてしまった。途中覗けないのが圧力鍋の難点。豚バラ、牛すじ、おでんの大根下ゆで、玄米を炊くときは毎度とても助かる。短時間で何がどうなって牛すじがこんなにトロトロになるのか。魔法的なおもしろさがある。

1度目のぜんざいの悔いを晴らそうと2度目は普通の鍋でゆっくり炊いたらうまくできた。かなりあっさり炊いた。そういえばお正月福井で、足羽神社に初詣に行ったあと、あたらしやという全然新しくない茶屋で食べたぜんざいは葛でとろみがついていた。夫の頼んだきびだんごがすごく美味しかった。

洗濯物を干していたら時雨が霰に変わったトタン屋根の音の変わり目を聞く。
午後街へ。財布の中にキャッシュカードがないことに気付いた。落とすタイミングがあったか昨日を回想すると、近所のスーパーに行くのに財布を手提げに入れて寒いので走ったのを思い出した。たぶんそのとき手提げの中で財布がおどってカードが出たのだ。そうであってほしい。足羽神社のおみくじも大吉で失せ物出るとあった。

立ち寄った大丸でいい靴下を見つけたので、誕生日プレゼントをあげそびれている妹に買う。
本屋で文庫を2冊買う。旅行用の化粧品小分け容器とアクセサリーパーツ、歯磨き粉、薬局に売っているオリブ油、好物の黒豆せんべい買って帰る。
冷えたので鍋に湯を沸かして、冷凍してあるエノキとしめじを入れ、だしの素と酒粕、味噌を溶いて3分くらいで味噌汁を完成させた。
ピアス4つできた。
買ってきたオリブ油でボディクリームを作る。去年、基礎化粧品も作ろうとしたが何が原因か突き止められない小さな肌トラブルが絶えなかったので、顔に使うのはやめた。
水、オリブ油、グリセリン、乳化ワックス、BG、尿素、レチノール、低分子ヒアルロン酸、エッセンシャルはオイルラベンダー、クラリセージ、パルマローザ
材料が揃えば100ml分300円くらいで出来る。

詰め替える無香料のシャンプーにその昔香水のお教室で作った香水を添加する。まだ50本くらいあると思う。使い切れない。今回はローズベースのフローラルを入れた。
使ってみると心地いい残り香があった。
キャッシュカードはやはり手提げの中にあった。







天使論 愛知大編

2014年01月15日 | Weblog

9日 晴れ

ホテルの掛け布団が軽いのでそわそわして寝付くのに時間がかかった。東横インの朝。おにぎり、白米、みそ汁、サラダ、おかず一品、食パンがロビーの片隅に並べられ、朝だけ簡単な食事コーナーがあらわれる。出張のサラリーマンに混ざって食事。旅先の朝食が好きな夫は全部の炭水化物を網羅していた。

大学へ。この日はもう一演目の「復興ダンゴ」と時間をわけてテクニカルリハーサル、夜に通し。天使論は午前中にリハを終え、大学の生協でサンドイッチなどを買って昼食。空いた時間は晋平さんの研究室の写真集や本を読んで過ごす。

通し。お互いの作品を見るのははじめてだった。「復興ダンゴ」はさくら苑という横浜の老人ホームで暮らすお年寄りと話したり演奏している映像が流れるなかで、その映像や音と関わりながら野村誠さんがピアノを演奏し砂連尾さんが踊るという作品。映像は単に記録を流しているのではなくて、リズムや動きのおもしろいところを反復したりしてあらかじめ編集されている。

お年寄りたちとの会話の発端は、日本はどうすれば復興するか、戦後の日本はどうやって復興して行ったのかという投げかけにはじまる。戦後のことを語るお年寄りの会話のなかにアメリカ兵という言葉がよく出てきた。ハウスボーイをしていた、女の子にはやさしかったという思い出話は京都のお年寄りからは聞いた事がない。横浜の土地柄だなと思う。言葉のリズムから引き出されたメロディとお年寄りの身振りから展開していくダンスのセッション。映像がひとつ軸としてあるなかで、ふたりのパフォーマンスには自由度がある。作品を作ることが諸要素をがちがちに固めてしまうのではなく、意味説明に終始するのでもない。それぞれが存在するところの微妙なバランスの上に成り立っているパフォーマンスだと感じた。

「天使論」は今回で4度目の再演になる。最後に踊るところがうまくいっているときは、必死な中でも新しいアイデアが出てくる。新しいアイデアはそれまでにやったこと、いろんな意識の階層を行き来することで生まれる。ということが今回自分にとって具体的になった。

夜は豊橋駅付近の居酒屋。煮炊きしたものは大体甘みが強い。ホテルのフロントで毛布を借りたら熟睡できた。

 

10日 晴れ

実家の三重に帰っている遠藤くんが豊橋まできてくれた。駅前の喫茶店で会う。小倉トーストは三角形に切ってあるのがひとつ60円だった。小倉トーストにはバターを塗って欲しいと思った。

13時からゲネの前に砂連尾さんとアシュタンガヨガ。途中まで。砂連尾さんいわく私は内蔵が冷えているんじゃないかという。お腹を温めると踊りが変わるんじゃないかなと言われる。体質と踊りの関係をあまり考えた事がなかった。冷え性。

5分だけ即興しようと誘ってくれた。野村さんも弾いてくれて、5分は短かった。

ゲネは昨日よりいい。

18時本番1回目。ラスト、音楽の消えたところの踊り方を少し考えてしまった。 初日乾杯。深夜遠藤くんの部屋にふたりで行って喋る。

 

11日 晴れ

朝、砂連尾ヨガ続きをする。天使論で使っているthis must be the place の音出しをしているのを聞きながら野村さんがピアノを弾く。夫もそれに手持ちの録音音源などを重ねたりして自然にセッションが起こっていた。その時間がとてもおもしろかった。

2回公演。トークも無事終える。打上げて2件目のち復興ダンゴ組がホテルの部屋に来てくれて眠気の限界まで話して解散。

12日 目覚めたらチェックアウトの10分前だった。急いで出る準備をして部屋をでた。

ホテルの近くに、お客さんのイメージのコーヒーカップでお茶を出してくれる喫茶店があるというので行ってみる。朝はサービスでトースト付き。私のカップはビターオレンジのカップとソーサーで、コーヒーを飲み進めるとカップの内側が花柄だった。夫はペールトーンのモンドリアンみたいな柄だった。

しばらくいると聞き覚えのある声がしたような気がした。気のせいかなと話していたが、藪さんの笑い声で間違いないと見に行ったら、店に入ったときは死角になって見えなかったところに復興ダンゴ組を見つけてしまった。相席。砂連尾さんの前には金に黒の幾何学模様で、どことなく常軌を逸した雰囲気のコーヒーカップが置いてあっておかしかった。野村さんと藪さんのカップは穏やかな感じだった。夫がコーヒーをお代わりしたら、さっきとは別のカップが出てきた。今度はカップもソーサーもアラベスク模様みたいな細かい彩色のもので、さっきのとは随分印象が違うが、どういうことなのか聞いてみればよかった。

昼前に別れて金谷ホテルベーカリーというパン屋の喫茶コーナーで昼食。夫 特製カレー大盛り 私 店内のパン3つとスープ付きのランチ。特製カレーパンとずっしりしたドライフルーツとナッツ入りの三角形のパン、夫にあげるソーセージの入った金谷ドックの3種。あんぱんを外したのは、コーヒーカップの喫茶店で食べたのが小倉トーストだったため。

豊橋駅から新幹線ホームに向かう途中で吉本さんとお見送りの晋平さんにも偶然会う。3人で新幹線で京都に帰った。

宇治の実家から猫たちを連れて帰る。母は粕汁と肉じゃが、サラダ、炊き込みご飯を用意してくれていた。久々の家の食事がうれしかった。2匹を猫バッグに入れて車で母に送ってもらう。ずっと鳴いている小麦。

久々の自宅に落ち着かない猫と明日の神戸でのパフォーマンスのことを考えると落ち着かない人間。


2014/1/8

2014年01月09日 | Weblog

小雨が降っていて暗かったので朝 携帯を見て 7:47の表示を一瞬疑う
そんな時間に目を覚ましたのは久々 今日から週末まで豊橋
深夜夫が菓子パン ピーナッツサンドを食べるのを見て寝たせいで 起きたらピーナッツが食べたくなっていた 都合よく五月ヶ瀬という福井銘菓のピーナッツ煎 最後の一枚があったので助かった

タクシーを呼んで地下鉄の駅へ 京都駅に出て時間があったので朝マックする 何十年ぶりかにフィレオフィッシュを食べた 何かもう少し酸味のあるものを足したくなった レモン ビネガー
夫はソーセージエッグマフィンのダブルのを食べて足りなくてもう一個マフィンを買ってきた 朝から本領を発揮する元気な胃袋

ひかりに乗って豊橋に向かう
普段なら横たわっている時間に持ち上げられた脳はまだ世界に対して紗幕の掛かったくらいぼーっとしか接することができない 本も読めないので風景の中に溶け残った雪を探す 探すというか白が勝手に目に入ってくる

豊橋からローカル線に乗換えて愛知大学前という駅 愛知大学のなかに出来たばかりの劇場 白木の床

お昼は学食 と思っていたら大学の向かいに学食より安い定食屋があると聞いてそっちに来てみた
店の佇まいも値段設定も何十年前からこのままなのだろうと思わせる
魚フライ 焼き魚 煮魚 とんかつなどの定食は440円 それも 豆腐や油あげ わかめなど具のちゃんと入った赤だしに メインと青菜 かぼちゃの炊いたのや煮豆が添えられ どんぶり飯がついてその値段 サバ煮にしたが 尾の方をぶつ切りにして煮たのが丸ごと出てきた それぞれにちゃんと美味しかった

今日出演者のやることは立ち位置を決めることくらいだった
豊橋駅前の無印に行って 早めホテルに戻り フロントでくれたジャガイモ保湿成分入りパックをして寝ることにする





2014/1/7

2014年01月08日 | Weblog
京都に戻り バーゲンで いいなと思っていたニットがちょうど半額になっていて色違いを2着買った

新しく買ったもののその傍らで 高校生のときにこれもバーゲンで4000円くらいで買ったデニムのフレアスカート タックの取り方が少し変わっていてそれが気に入っている
母にもまだそれ着てるんと言われるがとにかく着やすくて手放せなかったスカートの裾が自転車のどこかに擦れるらしく チェーンを触ったときの あの黒い取れない汚れが後ろの裾に付いてしまった
こんなことでもない限り離れ難かったし これを機にさよならしようと思っていたが 裾のまつってあるところだけ切って縫い直せば汚れの部分はちょうど切実されるし 丈は少し短くなるけれどまだ着られるということに気付いてしまったからには実行に移すしかなかった
ついでに紺のコールダイオールで染め直した こうしてスカートは生まれ変わり また数年を共にすることとなった
服の基本的な好みはほとんど変わっていない

明日から週末まで天使論の公演で豊橋に行く 台所を片付け 荷物を作り 夫の髪を染める 昨夜見たオールドボーイという韓国映画のことをふと思い出しながら過ごしていた エンドロールに流れたワルツがよくてその1曲だけ買った





大晦日~元旦

2014年01月05日 | Weblog
大みそか
夕方実家に移動 実家の最寄り駅まで妹が車で来てくれた 夫は途中のコンビニで年越しに飲もうとスパークリング清酒を買った
実家に着くとテーブルの真ん中にはすでに鍋の出汁があたためられていた 蕎麦屋のような鰹だしのにおい 今年は権太呂の蕎麦鍋らしい
出汁やごまめや猫の好きなにおいをさせるので年末の間に母の猫人気は高まっていた 母がお菓子の袋などを開ける音をさせると猫は母の近くに行く おせち用の高級ごまめの味がいつもあげる煮干しと違うことは猫にもわかったのか

鍋を食べて 夫のビールを横からちょっともらっていたら案外酔って寝た 起きたら紅白はもう終わりそうだった ゆく年くる年が始まり 年が明ける前にスパークリング清酒をグラスに注いで 母 妹 夫 の3人で乾杯して年を越した
2時半頃に夜勤後の父もやってきた
ちょうど風呂から上がってきた夫は寝間着ですみませんといいながら新年の挨拶をした 父は蕎麦を食べて寝た

元日
今年のおせちはいつものお雑煮やお煮しめ 黒豆 数の子 ごまめ きんとん 牛すじの昆布巻き そこに母が週に一度取り寄せている下準備済みの材料を手順を見ながら調理する食材セットのお正月向けメニューから 北京ダックと鯛飯と蟹の甲羅に入ったグラタンも加わり全ての皿を並べた卓上はお祭り騒ぎだった
でもお雑煮には何十年も同じように柚子の皮と三つ葉が浮いている 実家は京都なのに祖父が白味噌よりすましが好きという理由から元旦のお雑煮はすましと決まっていた 祖父は十年程前に亡くなっているがそのままそうなっている

3時頃に福井へ
京都駅で本と漬け物を買ってサンダーバード 自由席は座れず 横に5ヶ月くらいの子供を抱いたまま立っている女性 ひとりで帰郷するようすで どうして前以て指定席を取っておかなかったのだろうと思ったが 何らかの理由でこういう帰郷になったのかも知れない どういう事情であっても誰かが席を変わらなければ1時間以上立ってなければならない 少し前の方で自分の隣の席に荷物を置いてい座っていた若い男の子が車掌さんに荷物を網棚にあげるよう促されてひと席空いた ここは間違いなくと思ったが 空いた席のすぐ傍に立っていた父親が大学生くらいの自分の娘を座らせた
しばらくして親子の真横の席に座っていた50代くらいの女性が席を代わった

今年の福井は雪がなかった
着いたら夕飯の準備を手伝う 酢味噌で食べる蛸をスライスする 切ってあるのは毎年見ていたが切る前の足の状態 かなり大きな蛸だと知る 輪切りにした直径が8センチくらいある

あとはおせちを皿に盛り しゃぶしゃぶの野菜を切る 義母は毎年エビフライを揚げる

台所は1階で座敷は3階にある
普段は1階の居間を使うが卓が狭いので正月だけは1階から3階を数往復してお膳を整える

久々に食べる牛肉のしゃぶしゃぶは美味だった エビフライの下に敷いてあったレタスも試しにお湯にくぐらせてみた 濃い緑になってほうれん草に近い雰囲気になった 美味しかった
もうひとつの鍋はすき焼きだった その日にしたすき焼きのにおいは2日間ほど真横にある寝室に居座った