NHKクローズアップ現代「過熱する保育士争奪戦」を観る。(地上波テレビを観るのは本当に久し振り。)
首都圏を中心に増設される保育所、それに対して不足する保育士をいかに集めるか…、自分の子供も保育所に1歳半からお世話になったので、興味深く拝見した。
映像を見ていても保育士は本当に激務、それに対して給料は全産業の平均賃金よりも月10万円以上も低い…となれば、離職率が高くなるのは必然…、福祉施設職員、看護師…と、人出不足のところは、その大変さに比べて基本的に処遇が悪いわけで、「結局、処遇の悪いところには人材行かないんだよね…。」と、当たり前と言えば当たり前の感想を持った次第。やりがいだけでは仕事は続けられない…ということなのではないだろうか。
首都圏を中心に待機児童問題がクローズアップされている昨今だが、正直言って増設しても次々に潜在需要が掘り起こされる訳で、いたちごっこというか、なかなか解決するのは難しいよな…と思う。
待機児童問題を解決するだけなら実に簡単で、「入所を希望される方は一律コストの2割を負担して下さい」と言えば良いのである。いろいろなコスト計算があると思うが、0歳児保育の場合一人当たり50万円、それ以外でも平均30万円近くのコストがかっている訳で(コスト削減の余地はあると思うけど。)、医療費と同じく2割負担でお願いしますと言えば、0歳児保育で10万円の負担となり、需要は一気に激減、待機児童問題(だけは)は解決するのではないだろうか。
個人的には待機児童の問題は多大な行政サービスを一部の方のみ享受できることにあるのではないか…と思っていて、子供一人当たり5万円なり6万円分のバウチャー券を与えて、それを保育所に使うもよし、自分で子供を見て生活品に充てるも良し…にした方が良いような気がする。まぁ、ここあたりの制度設計は一長一短で難しいところとは思うのだが…。
いずれにしろ、色々考えさせられた NHKクローズアップ現代「過熱する保育士争奪戦」であった。