りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

私がユナイテッド・シネマを支持する理由。

2013-04-16 23:10:43 | 映画

 今回「舟を編む」を観たのはユナイテッド・シネマ新潟。

 新潟にはユナイテッドシネマ新潟の他、ワーナーマイカルシネマ新潟、新潟南、それにT・ジョイ万代…という4つのシネコン、それにシネ・ウインドの計5つの映画館がある訳だが、断トツで利用率が高いのがユナイテッドシネマ新潟。

 その理由は、自分の家からアクセスが良い(仕事帰りに立ち寄れる)、シートが大きく、ゆったりと映画を楽しめる…ということなのだが、もう一つ支持している理由は新潟の映画館の中で唯一「メンズ・デー」を設定してくれていること。

 ほとんど全ての映画館はレディース・デー、シニア割引…などの割引料金が設定してある訳だが(…って通常料金で観る人ってどの位いるのだろうか?)、メンズ・デーを設定してくれているのは、私の知るところユナイテッド・シネマのみなのだ。

 今回の「舟を編む」は、たまたまメンズ・デーである月曜日に観たのだが、実際は「今日はメンズ・デーだ!、ユナイテッド行こう!」とまでは思わないのは確か。ただ、映画に限らず、コンサートでも交通機関でも、現役男性というのは優遇措置をほとんど受けられない…というのが現実。

 そんな中、現役男性を少しは思ってくれている、その心意気を買いたい…という感じで、ついつい贔屓にしてしまうのだ。

 実際のところ、映画館は純粋な民間企業が運営していて、政策的に男女平等を推進する必要などは全くない訳で、「メンズ・デー?そんなの設定する気ありませんよ!」と言われれば、「はい、そうですか…。」と言うしかない訳だが、今の世の中、これだけ、男性の単身者が増えいる…という現実を考えれば、企業戦略上、メンズ・デーを設定しても、マイナスにはならないどころか、男性陣の支持を結構受けられるということで、メリットは大きいのではないだろうか…と言うことで、少しでも、ユナイテッドシネマのように、男性客に配慮してくれる企業が増えてくれることを祈っている。


「舟を編む」良くできた映画と思うけど、幸せな人達の物語…リアリティはなし。

2013-04-16 23:03:34 | 映画

Poster

 月曜の夜、ユナイテッドシネマ新潟にて2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を石井裕也監督が手がけた「舟を編む」を鑑賞。

 大手出版社 玄武書房の営業部で働いていた変人、馬締(まじめ)光也は新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部にスカウトされる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭していくが、社の方針で辞書編集部は減員されるなど、さまざまな問題が…。果たして『大渡海』は完成するのか…という、「いかにも本屋大賞に輝いた。」と言う感じのストーリー。

 主人公の馬締光也を演じる松田龍平、先輩の西岡正志演じるオダギリジョー…など、一見イメージと違う新鮮なキャスティング、石井監督の巧みな演出…で、「良くできた映画だなぁ…。」というのが見終わっての第一印象。

 ただ、コミュニケーション能力が決定的に欠如している主人公がなんで大手出版社に入社でき、よりによって営業部に配属されていたのか?、ちゃらい先輩である西岡がなんで好んで辞書編集部にいるのか?など設定に不自然なところも…。(出版社って、こういう変人でも採用するのだろうか?)
 
 まぁ、そんなディテールだけではなくて、企画スタートから完成まで10年以上かかる辞書作りなんてものは、絶対に採算などとれない訳で、そのような文化事業にそれなりのサラリーをもらって関わることができた大手出版社の幸せな人々の物語…という感じで、今の厳しい労働市場にさらされている若者は「おとぎ話だよな~」と、あまりにもリアリティーが感じられないのではないだろうか?(原作者の三浦しをんさんは就活で苦労された経験があるそうだけど…。)主人公の恋の方も、いとも簡単に上手くいちゃうし、そこあたり、いかにハッピーエンド好きの私でも、「ちょっと納得できんわな…。」と言ったところ。

 …と、ごちゃごちゃ言わせてもらったが、良くできた映画であることは確か。

 個人的には、とんでも映画「マイウェイ 12,000キロの真実」や驚異的な超低視聴率で打ち切りになった「家族のうた」など、最近、冴えなかったオダギリ・ジョーが良い演技を見せていたのが嬉しかった。…と言うことで★★★☆。観ては損はない映画になっていると思った次第。