ピアニストのユンディ・リの来日公演が、中国政府の行政指導を受けて中止…とのニュースを聞く。
多くの会場で完売、私はスルーしたが、マイ・フランチャイズ、りゅーとぴあでのリサイタルも予定されていたので、楽しみにされていた方には本当にお気の毒に思う。(呼び屋さんは残念どころの騒ぎじゃないと思うけど…。)
文京シビックホールで予定されていたコバケンさんこと小林研一郎さんが指揮する東京フィルハーモニー交響楽団との競演は上原彩子さんを代役として開催されるらしいが、半額程度を目処に返金があるらしい。たまに代役での公演はあるが、チケット代金の一部返金…というのは珍しいケースではないだろうか。まぁ、正直、ユンディ・リ目当ての方がほとんどだったろうから(本公演は完売)、致し方ない…というか、苦肉の策というところだろう。(コンサートではトーク好きのコバケンさんから一言あるのかな…。)
しかし、日本政府が暴動が起こっている中国へ行くのを見合わせるよう指導するならわかるが、中国政府から訪日を見合わせるよう指導…というのは、やっぱり共産主義国家のなせる技だな…と言ったところ。「音楽と政治は別だろ!」などと綺麗事を言う気はないが(クラシックへの政治の介入など良くあった話だし…。)、今回の件は流石に酷いな…と言う感じ。
私も来年、桂林あたりに行こうかな…と思っていたのだが、今の状況を考えればとても無理…という感じ。当分の間は、日中間の関係改善は望めない状況というか、正直、中国とは歴史認識が違いすぎ、永遠に分かり合えない間柄という感じだが、とりあえず、日中関係の沈静化を望みたいと思う。