あるがままに在る

思う事全般。

アーティスト考。

2009-10-13 04:02:02 | 日記
先日の某バラエティー番組を見ていてだ。
 
元アイドルグループの一員で最近バラエティー番組の出演が多いタレントさんの話に些細な疑問を持った。
その言葉とは・・・
「最近はアーティストとは違った分野に挑戦してみようと考えてる・・・・」って内容だったと思うが、正確な言葉は失念した。

その時感じたのが「え?アーティストだったの??」だ。
 
自分の印象では他人が作った曲と詞を他人が考えた振り付けと他人がプロデュースした舞台の上で歌っているだけの人形だ。
百歩譲っても「アイドルシンガー」でしかない。
 
少なくともアーティスティックなアプローチは何処にも見当たらない。
あまりにも軽はずみというか身の程知らずというか・・・・。

商業ベースで評価が決まる日本の芸能界では売れりゃアイドルシンガーがアーティストに変化するのか?
そんな訳はない。
どれだけ売れてもアイドルシンガーはアイドルシンガーで、例え売れなくてもアーティストはアーティスト・・・基本的なアプローチが全然違う。
 
とは言っても中にはアイドルとして売られて、徐々に自己表現をキッチリと具体化してアーティストと呼んでも過言ではない人もたくさん存在する。
例えば浜崎あゆみなどだ。
「ギャルのカリスマ」だった頃は「あー良くいるタイプだよね・・・」程度に感じていたが、次第に自己を表現し出し曲を作り詞を書きビジュアル面でも発想を表現し出し・・・・日本やアジアに留まらない知名度となっている。
 
そんな彼女の事ですら「アーティストと呼ぶにはチョット・・・」って人もいる。
 
表現者って意味で捉えたとしても、某アイドルグループは他人の表現の道具になっているに過ぎない・・・・決して彼女らが表現したい事を演じ・歌っている訳ではない。
 
その辺の大きな勘違いに違和感を感じた番組だった。