大空を見上げて

日頃感じていること

父の丸いおにぎり    

2017-03-13 | Weblog

 

昨夜、17年前に95歳で天国に召された父の夢を久しぶりに見た。

以前、投稿した「愛のまるいおにぎり」を再掲載。

 小2の時の事。
明日は遠足、父は母のいない私に寂しい思いをさせたくなくて、一生懸命いろいろ考え弁当を作ってくれた。
おやつも決められた金額の範囲でキャラメル、お菓子など揃えてリュックに詰めて、明日これをと私の枕元に置いて夜勤の為仕事に出かけた。
父は次の日の夜迄帰って来ない。
この頃長姉も九州の大分にいて父と二人だけの生活だった。
当日雨で遠足は次の日に延びた。
私は学校から帰って弁当だけでなく、おやつも全部食べてしまった。
夜帰宅した父にすごく怒られた「明日どうするんだ!おやつなんかないぞ、店も閉まっているし」私は泣きながら寝た。
次の朝起きると父は弁当を作り、おやつも夜のうちにお店の人を起こして揃えていた。
遠足は学校の近くにある桑の山という所で、標高500mの山に登った。
お昼、弁当をひろげた。皆のおにぎりは三角で海苔が巻いてあり格好良い。
私のは大きくてまんまるで格好悪く恥ずかしかった。
岩場の陰で一人で食べた記憶がある。父には子供達のお母さん達が作るような三角のおにぎりは難しく、ゴツゴツした手で丸いおにぎりが精一杯だったのと思う。   

     

                  改めて亡き父親の愛を感じ懐かしく思い出される。       
       

コメント
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