憎しみこそ我が糧だ!

2009-01-29 01:06:49 | ゲーム
なぜこんな記事を書くのかって?
だって、伝えなきゃならないと思ったからだ。
そう、画面が狭いくらいなら、まだひとりで文句を言ってりゃ済む問題なのだ。

PSP版には追加ダンジョン「時の迷宮」が存在するんだが、これが俺の想像を遥かに越えていた。
もしかしたら、このゲームは自分の知るもっともつまらないRPGかもしれないと、かなり本気で思い始めている。

なぜつまらないダンジョンに挑む必要があるかって?
天野ギャラリーが見たいからだ。天野喜孝の素晴らしいモンスターイラストの数々がいつでも自分の手元に。
それは初期FFを愛する自分にとってはとても素晴らしいものなのだ。
これが無ければPSP版を買う動機自体が無いはずなのだ。
しかし、最後のカオスの後、未登場モンスター「フェニックス」のイラストを見るにはSoCだけでなく、時の迷宮すら制覇する必要がある。

時の迷宮のルール
いくつか用意されているフロアからランダムで次のフロアが選ばれるので、それを順番にクリアしていく。
いくつかクリアしたらボスが出て終わり。

各フロアに入る前に、光の戦士は自分の能力を封じることができる。「たたかう」禁止、など。
8のアルティミシア城を(覚えているなら)イメージするといい。
封じた能力に応じて、フロアを攻略するための制限時間をもらえる。

制限時間内にフロアをクリアすると、「一度クリアした」ということでタイトル画面に登録されて、何度でもプレイできるようになる。
これを全フロア登録するのがギャラリー制覇にも必要。

各フロアについて。
これが面白くない
各フロアに仕掛けを発動する石板が置いてあるので、まず石板を探して歩き回る。
しかし狭い視界、襲ってくるカス同然のモンスター。
「にげる」禁止などで挑むと超絶にウザい。
また戦闘中も時間は経過していくので、「にげる」が一番速くていい。
なお技術力が足りなかったのか、戦闘中も時間は経過しているのに、表示はされていない。
石板にたどりつくと、ひとまずモンスターが出現しなくなり、フロアごとの課題を言い渡される。
たとえば、「石を動かして特定の場所に置け」とかなら簡単だが、
「10人歩いてくるので、3人目が誰だったかとかの質問を3回連続で正解する」はひどい。10人覚えろというのか。10桁の数字ですら即座に覚えるのは結構きついのに。
さらには何人か選んで合計金額をぴったり1000ギルにしろ、なんて携帯機のくせにメモ前提か?いや余計なひとりをはじけば暗算でもできるか?

制限時間が過ぎた場合、たださえ狭い視界が更にドロドロのエフェクトでさえぎられて、HPとMPにダメージを受けるようになり、モンスターが課題中でも出現するようになり、余計やりにくくなったうえ、それでも課題は終了しない。ガリガリ体力が削られる中、合計金額を計算する作業は続く。
時間切れでクリアしても、クリアしたことにならないので、ギャラリー制覇は遠ざかる。練習とかもできない。
ところが、時間切れを起こさないと出ないフロアもある。もうクリアしたフロアはわざと時間切れを起こさせようと、時間切れまで何もしないで待つはめに。
もうプレイ時間という概念すら揺らぎそうだ。
フロアはランダムだから、次のフロアが難しいかどうか、クリアしたかどうかは予測できない。たくさん時間をもらおうとたくさん封印すると、ザコといえどピンチになることもある。
このゲームのカス以下のザコといえど、「たたかう」「まほう」「にげる」禁止、防御半減が重なるとそれなりの脅威となるのだ。
そこまでやらないと脅威にならないのだが。
これだけ封印して、もうクリアしたフロアだったら、せっかく得た長い時間を時間切れまでボーっとして過ごすことに。
もう、最悪。

とどめに、この迷宮は特別ルールでセーブできない。
GBA版はどこでもセーブ可で大変らくちんになっていたのに、なぜか役に立たない中断セーブ機能(ロードすると消えるやつ)もついてたのだが、PSP版には中断セーブもない。
携帯機なのに、途中セーブ不可。PSPのスリープ機能だけ。
まったく意味がわからない。約1時間ぶっ続けでプレイできる状態以外では決してこの迷宮に入ってはならない。
空き時間にちょいちょいとプレイすることは不可能。
もう携帯機の意味ないじゃん。

ボスは進行に応じて8種類に変化する。
こんなつまらないダンジョンを、最低8回クリアしなければギャラリーを制覇できない。たぶん8回では足りないが。
天野喜孝のイラストが見たいだけなのに、なんでこんな仕打ちを受けなければならないのだ。
天野喜孝が、このつまらないゲームのイラストを描いていたんだとしたら、僕は決して天野の絵が好きになることはなかっただろう。
僕は本気でチートを使おうと思った。そしてPSPのチート導入の敷居の高さに諦めた。

無理してゲームしないでもいいよね。
ファイナルファンタジーのブランドは、そんなふうに思われるまでに堕ちたと、僕は思った。

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