第109話「タヌキじゃないよ」

2011-09-10 19:22:57 | みなみけ
扉絵に葉っぱを頭に乗せたマコちゃんの図。

マコトがマコちゃんとして馴染んできた様子をしみじみと見ているカナ。もう何年もやってますから。
(最近ではチアキとの間に奇妙な友情のようなものまで感じる なんだコレ?)
当初のハルカに会うためというプロデュース目的とはズレた存在になってきている。
(しかし 慣れてきた時こそしっぽが出るというもの)
チアキがジュースこぼしてマコトのスカートにかかる。「ちょっとくらいのべたべたが心地いいから!」と脱ぐのを嫌がる。スカートの下は今回もトランクスだろう。こういう無理のある言い訳はバカサイドの住人だ。

「タヌキのしっぽが出かかったな」
「しっぽが出る」とはタヌキに使う表現だったらしい。カナは人間と仲良くなりたくて人間に化けたタヌキの話をしだす。マコトは意味がわかる。チアキはわかってるのかどうか、ムジナとタヌキの話をした後で「むやみに人を化かしたりすると人間とタヌキの溝が深まるから」と真面目な話をしてる。

「そのタヌキもわざわざ化けなくてもいいのにな かわいいじゃないかタヌキ」
チアキがそう言ったので。
翌日マコトはマコトのままでチアキに突撃したら「よるな暑苦しい」と一蹴された。そうなることが予想できなかったからマコトはバカだ。

本当はマコトのままでチアキと仲良くなりたい。マコトというキャラクターの特異な点として、マコトとマコちゃんに本質的な違いは無く、ただチアキから別人だと思われているだけでしかないのだ。だからマコちゃんがかわいいならマコトも可愛いはずで、マコちゃんが男らしいならマコトも男らしい、はずなのだ。マコトはそう思っているのだろう。

幕間ページには「カナ お前ひょっとしてタヌキなのか?」と質問するチアキ。カナ自身を比喩した話だと推測したらしい。チアキはマコちゃんがタヌキであることに何年も何故気付かないのだろう。藤岡やマキとかもマコトと付き合いがあれば気付くんじゃないだろうか。だが当面はまだこの関係は維持される。