第105話「扱い」

2011-09-06 20:14:33 | みなみけ
今回南家に来ているのは内田と吉野、トウマ。そしてマキとアツコだ。高校生と小学生の女子がだいたい揃っている。特に理由が無くても人が集まる家なのだろう。
男の扱いのプロのマキ先生をけしかけるカナだが、夜の部の話をしようとしたところでいい笑顔のハルカに妨害されてしまった。
アツコが残された。アツコ先生に聞きたいことはとカナに問われ、夜の部の話を笑顔で聞こうとするのは吉野だった。
吉野はどこまで知っている?アツコの反応を楽しんでいるだけではないのか?
寝てたトウマが「困ってるだろ」と助け舟を出す。
「なんだトウマ 退屈なら藤岡とサッカーでもしてればいいだろ」
「そんなにサッカーばかりしてないよバカ」そりゃそうだ。
ケンカを始めるトウマとカナ、カナにはじきとばされたトウマがアツコの胸元にボスっと埋没して、そのまま安らかに寝てしまう。

アツコはトウマが男か女か覚えてなかった。実は69話で制服のトウマを見ているが、何しろ単行本一冊以上前の話、うろ覚えだったようだ。
「このように暴れる男をおとなしくさせるには 抱いてしまえばいいと先生は言いたいわけで」
カナのセリフで完全に男だと思ってしまった。藤岡のときと同じパターンだが違うのは今回は欺く意図がなさそうなところだ。アツコが勝手にトウマは男だと思ってしまった。
アツコの行動ごとに赤くなったり眉上げたりする内田の表情が面白い。「さすが先生」「ちょっと真似はできないね」それぞれ吉野か内田、どっちのセリフだろう。
後半2ページは場面が飛んで、小学校でぶつかってきたマコトを叩いておとなしくするトウマの図。オチが弱い。
オチよりもアツコのその後が心配になる話だった。アツコの誤解に気付いている者は誰もいない。だから誰も誤解を解こうともしないし、隠すこともないだろう。いつか誤解は唐突に解けるのか、それとも今後アツコが出るシーンでは頑なにトウマの制服姿を出さないのか、どうやって処理するのであろうか。
こうやって性別すら知らない相手と何か仲良くやれる謎の空間が南家なのである。