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『当尾の里』石仏巡り

2015年05月13日 | Other activities

『当尾の里』石仏めぐり

毎日5月とは思えない暑い日が続き今度のハイキングは、暑さとの闘いかと心配していました。

5月9日、朝起きてみると想定外の空模様。曇るという予報ではあったものの、まさかの雨。「嗚呼、どうしよう。でも、大して降ってない。どうせ直ぐに止むだろう。このくらいの雨なら、傘無しでも歩けそうだ。それに、心配していた暑さは大丈夫。よっしゃ、行こう。」と思い立ったら決心も付きました。

9時20分、JR奈良駅に集合。皆さん、おはようございます。前回に続き、今回もJR加茂駅が起点。ここで、今回お世話になる「NPO法人ふるさと案内・かも」のガイドさんお二人と合流。

地元の木津川市が運営するコミュニティバスに乗り、最初の目的地「岩船寺」へ。

早速、本堂の阿弥陀如来像の前に座り、お坊さんから「岩船寺」の縁起などについてお話をしていただきました。

 今回のハイキング参加者は、全員で13でした。講話を聴いた後、みんな揃って三重の塔をバックに記念撮影です。

三重の塔の朱色が緑に映え、鐘の音色が心に響きます。

  

山門を出ると蕨や蕗など地元の山菜を売るお店でお買い物。蕨は、味噌汁の具にしたり、お浸しにすると最高に美味しそう。

 

岩船寺を後に、いよいよ石仏の道へ。最初に出会った石仏は、一願不動。たった一つだけお願いごとを心に留め、階段を下り、お祈りするとその願いが叶えられることからこの名が。欲張っていくつも願を掛けてはいけないという事でしょうか。

浄瑠璃寺までの道中、次から次へと石仏たちに出会いました。それぞれに特徴がありとても興味深いものがありました。

ところで、これらの石仏を彫ったのは昔、中国から渡来した伊という一派の石工達だそうです。

「わらい仏」という今でもきれいに残っている石仏がありました。ふつう、仏様は東の方向に向かって彫られているそうですが、この仏様は西の方を向いていらっしゃいます。きっと石工達は、日が沈む彼方の故郷、中国を懐かしんで彫ったに違いありません。

            

 

「からすの壺二尊」という石仏にやって来ました。一つの岩に阿弥陀如来坐像と、面を変えて地蔵菩薩立像が彫られています。「からす」というからあのカーカーと鳴く烏かと思いきや、「唐臼の壺」というのが本来の呼び方だそうです。

         

深い緑の中を、石仏巡りをしながら歩くコースは心地良いものですが、時折毛虫が糸を引いて我々の目の前に降りてきます。自然の中を歩くのでこれは致し方のないことですけど。

        

 

お昼のお弁当を食べた後、いよいよ浄瑠璃寺の境内に入ります。ここでも本堂で拝観法話を聴きました。

本堂の中には九体の阿弥陀如来様が座っておられます。未熟な私たちがこの世での努力や心がけなどにより、往生には九つの段階があるそうです。それは、下の下、下の中、と始まり上の上までだそうですので、三×三=九で九段階という事になります。それぞれの段階に応じて、お参りする阿弥陀様が異なるとのことですが、自分がどの段階か分からないので一度にまとめてお参りする方法があります。本堂の前の池の向うに三重の塔があり、そこからお参りするとそれができると言います。

それではと、皆で池の向うの三重の塔に向かいました。

ガイドさんのお話ではここの紅葉は実に美しいそうで、去年は1115日が最高に美しく感動的なものだったそうです。

  

この辺りに、石仏が多いのは大きな岩が出るというのも一つの理由だそうです。当尾の石仏群中最大の仏谷磨崖仏の上に石切場があったそうですが、もう少しでその磨崖仏を崩しそうになったということでした。

また、奈良時代からこの辺りは、お坊さんの修業の場でもあったそうです。都の喧騒から逃れ、かつ少しだけ離れたこの地は恰好の修業の場となったのでしょうか。浄瑠璃寺は、木津川市にありますが、300mも行けば奈良市だそうです。

浄瑠璃寺を後にし、途中いくつかの石仏たちを訪ねながらのウォーキング再開。

最初の石仏に出会ったのは「首切り地蔵」です。昔この辺りに処刑場があったからと言われていますが、お地蔵さまの首の辺りが切られたようにくびれているからとも言われます。

 

今回のハイキングは、最初に岩船寺までバスで坂を上り切ったこともあり、ほぼ下り坂のみの楽なコースでした。

合計で、八か所の石仏を訪ねましたが、このブログでそのすべてを紹介しきれませんでした。

今回参加されなかった方も是非一度訪ねてみてください。

私たちは、石仏群のある地域から別れを告げ、田園風景の中を一路JR加茂駅に向かいます。

到着!皆さんお疲れ様でした。

「ふるさと案内・かも」の尾崎さん、村木さん興味深いお話本当にありがとうございました。

                                                            (佐野記)


 





 



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