Activities of FF Nara

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大仏鉄道遺構巡り(2015年最初のハイキング)

2015年04月06日 | Inbound Exchange

   4月4日(土)に今年最初のFFハイキングを実施しました。以下はその報告です。FF奈良からは20名が参加しました。それ以外に他グループから2名加わり総勢22名。大仏鉄道研究会から、3名のベテラン会員がガイドして下さいました当日は心配された天候も、うそのように晴れ上がり、ポカポカ陽気の暖かい日となり、あちこちの桜を愛でながらの大変楽しいハイキングとなりました。それにもまして素晴らしかったのは、3人ものベテランの研究会員がそれぞれの持ち味を生かして、実に幅広い話題を交えながら、明治31年から40年までのたった9年間しか走らなかった大仏鉄道の歴史について、詳しく説明して下さったことです。それでは、当日の遺構巡りを写真と共に順を追ってご案内しましょう。集合は9時30分JR加茂駅。先ずは、3人のガイドによる出発前の準備体操と心の準備。

 

    早速、駅構内に残っているランプ小屋を訪問。明治の開通当時、灯りは全てランプに頼っていたので、灯油は不可欠でした。加茂駅に残っている赤レンガ造りのランプ小屋は当時の最大級のものであったとか。次に、当時貴婦人の名で親しまれた優雅な機関車CS57SLを見学。

 

   いよいよ、遺構跡に沿って歩き始める。長閑な田園風景を楽しみながら、第一の遺構跡「観音寺橋台」に向かう。立派な橋台の花崗岩は全て加茂町近郊から切り出したものだそうです。大阪城の築城の際もこのあたりの石が多く使われていたとの事。

     

   そこから、高い築堤沿いに美しい里山の風景を楽しみながら鹿背山橋台、梶ヶ谷隧道を経由して、見事なレンガ造りの赤橋に到着。

     

   ここまでで約半分の行程。梅美台公園にてお弁当を食べる。昼食後、ガイドの方から全国の鉄道の駅番付の説明を受ける。東京駅が東の正横綱に対して、奈良駅は西の正横綱だとか。デザインの美しさが評価されたのでしょうか。ちなみに、奈良ホテルも東京駅を設計した辰野金吾の設計によるものだそうです。

    

  その後、黒髪山トンネル跡を経由して、最終地点大仏鉄道記念公園に向かう。

 

   大仏記念公園の枝垂桜は満開、正に有終の美を飾った感がありました。

   今回は全長約13km、平坦な行程ながら約2万歩のやや健脚向きのコースでしたが、3名の名ガイドによる夫々持ち味の異なる素晴らしい説明のお蔭で大変有意義で楽しい一日になりました。鉄道に関する造詣の深いお話をして下さったリーダーのTさん、終始大きな声で我々一行を励ましユーモアたっぷりに案内して下さった三宅さん、大変興味深いよもやま話をして下さった長田さんに大いに感謝したいと思います。(大西記)

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