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円レートが高い為に日本人が失業を余儀なくされ続けるとしたら・・・・・

2009年07月26日 15時21分38秒 | 思想信条
今週になって豪雨による災害が、山口県に続いて、九州福岡や長崎でもあり、
未だに雨はあちこちにゲリラ的に降っているらしい。
私の住む大津市でも、今日の午後、大粒の雨がしばらく降っていたが、被害の出た地方の雨はこんな程度ではなかったのだろう。
1時間に100ミリ以上の雨が降り続いたら、雨に慣れていると言われていた九州地方でも、許容範囲を超えていたようである。
異常気象の恐ろしいところは、それまでに無かった事が起きる為に、その事に対してなんの備えも出来ていないということではないだろうか。
九州地方だったら、なんでもない位の雨量であっても、同じ雨量が東北地方に降ったら、大変な災害になってしまうと言うように。

それが今は雨に慣れていたはずの九州地方でも、お手上げになるくらいの猛烈な豪雨が、多発するようになっている。
此れが地球温暖化のもたらす物の一つである事は、誰もが感じている事であろう。
ある地方では洪水を起こし、ある地方では旱魃を起こす。
平均して降ってくれたら、ありがたい天の恵みも、偏ると災害に繋がる。

昨夜のNHK追跡で、日の丸半導体 製造業の苦闘を描いていた。
50代親父の独り言さんのブログ参照
日本の大手電機メーカーで作った半導体専門のメーカーのエルビーダが、
このままでは立ち行かなくなりそうだと言う事で、
台湾のメーカーと合併をしようとしていたところ、
台湾メーカーは台湾政府が200億円の公的支援をする用意がある。
最先端技術を台湾側に全部見せてくれるなら、
エルビータとの合併に応じようと言ってきた。
台湾には米国企業も合併を働きかけているらしい。

此れまで世界の需要は、少々高くても高品質製品が売れていたのが、
金融破綻後機能は少々劣っても安価な物しか売れなくなってきており、
日本企業も此れまでどおりの営業をしていたら、やがて会社が立ち行かなくだろう事が目に見えている。
会社がなくなったのでは、最先端技術も秘密にしている意味はなくなってしまうという訳で、社長は最先端の技術を台湾に開示してでも合併をすることを選ぶ。

其処に日本の通産省が出て来て、政府が緊急避難的に300億円公的資金を出す事に決まったと伝えられ、台湾との交渉は政府間の交渉になって行く。

民間企業に政府資金は、本来邪道ではあるけれど、金融危機以来何処の国でも政府が強力に援助しているので、日本だけがそれを遣らなかったら、それだけで日本企業は敗退していくという状況にあるらしい。

それにしても日本で作っていたら、製品が売れないのでは、日本人は仕事が出来ない事になってしまう。
何故日本で作ったら高くなるのかと言うと、アジアの諸国と比べて日本の賃金が格段に高いからである。
日本人の実質賃金は、それほどアジアと比べて高いのだろうか?
多分工業製品で比べたら、日本人の給料で買える物は、格段に多い事だろうけれど、住居費とか食費で比べたら、それ程の差は無いのではないだろうか?
要するに円のレートが高いから、日本人の給料は高いことになってしまっているだけなのではないだろうか?

こう考えていくと、日本人の庶民が仕事を得る為には、今のままの円レートではなく、実態に即したレートに変わらなければならないのではないだろうか?
台湾と合併してエルビータは生き残ったとしても、それは日本人の雇用には繋がらない事になってしまう。
働き者で優秀な日本人を、失業させておいて、外国に仕事を持っていくと言うのでは、国が援助する意味は大企業のエリートだけを助ける事にとどまってしまう。

円レートを実態に即したものになるように工夫する事は出来ないのだろうか?
経済には、全くの素人の素朴な疑問で、問題外なのかもしれないけれど・・・・・


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4 コメント

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円レートとは関係ないです (隠居老人)
2009-07-27 21:25:02
>日本人の実質賃金は、それほどアジアと比べて高いのだろうか?

アジア諸国に比べれば、高いです。しかし
欧米諸国に比べれば、かなり低いです。
正社員で比較すれば、欧米では年間勤務時間が
1600時間くらいです。
日本は、2300時間くらいあります。
似たような給料で5割り増し余計に働いている。
しかも、日本企業には悪しき伝統のサービス残業まである。
有給休暇の消化率も低い。
住居費、電気代、ガス代などを半額以下にすべきです。
返信する
隠居老人様 (和久希世)
2009-07-28 07:39:18
やっぱり円レートは関係有りませんか。

でも日本人は、給与を欧米並みにと言っていたら、失業を余儀なくされてしまうのではないでしょうか?
元々欧米はアジア、アフリカ、中南米から搾り取る事で、贅沢をしてきた国々なのですから、
欧米並みと言う要求は、欧米の悪行を続けようと言う事になりはしないでしょうか?

足らざるを憂えず、等しからざるを憂う。
と言うのが庶民の実感なのではないかと、私は思うのですが・・・・・
返信する
Unknown (デルタ)
2009-07-29 00:44:10
はじめまして。
私は、物価比較からいって、
今のレートが円高に振れていると認識しています。
物価比較で言ったら、$1は110円くらいでしょうし、韓国ウォンはW1000=\130くらいが実感に合います。単に賃金が高いだけでなく、物価も高いことがその現れのはず。

しかし、
>元々欧米はアジア、アフリカ、中南米から搾り取る事で、贅沢をしてきた国々なのですから、
との考えには賛成できません。
例えば、上海の外資系企業で働く現地採用の人たちの賃金を、
企業の出資国別で比較した調査の結果をご存知でしょうか。
日本系の企業は、北米系企業の6割弱、欧州系企業や香港・台湾系企業の7割弱となっています。
今や、もっとも搾取しているのは日系企業なのです。
これは、日経新聞に載っていたデータです。
左翼の方にこそ、この実態を知ってもらい、日本企業がどのようなトリックを使って、正社員の待遇を守ろうとしているかを認識していただきたいです。

http://hosiakari.blog34.fc2.com/blog-entry-706.html

>足らざるを憂えず、等しからざるを憂う。
昨今の政府による経済対策を見ていると、確かに、これが庶民の欲求なのだろうと思います。
けれど、このような考えでいるからこそ、弱者の救済が後回しになっているのでないでしょうか。
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デルタ様 (和久希世)
2009-07-29 08:03:49
コメント有難うございます。
私は全くの素人ですので、仰っておられる事の半分も理解していないのかもしれませんが、
けれど、このような考えでいるからこそ、弱者の救済が後回しになっているのでないでしょうか
とのご指摘は、その通りかもしれないと気づきました。
小泉元総理が就任早々のとき、痛みに堪えるように力説した時、
「現代人は贅沢をし過ぎているから、このままでは、地球はいずれ枯渇してしまうに違いないから、痛みに耐えてでも軌道修正せねばならない。」と思い、小泉さんもそういう考えからこの発言をしておられるものと、頭から決め込んで、小泉支持者の一人になっていたのでした。

しかしその実は・・・・・

地球上の国々で、こんなに格差が有るのは、間違っているのだから、先進国も後進国と同じとまではいかなくても、給与水準をいくらかは落としても仕方ないのではないかと言う思いから、この記事を書いたのですが、
きっとそれを逆手に取られて、格差社会を確定されてしまうのかもしれませんね。

要は労働基準法を、昔に戻して国内の格差をなくさなければ、エリートは高く、その他は極貧になりかねず、「等しからざる事」が拡大されるだけですね。

しかしながら日本企業が、外国に工場を作って外国人労働者にばかり仕事を与え続けたら、
国内はどうなるのでしょうね。
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