落武者の行方

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神奈川フィル第254回定期演奏会

2009-06-29 | music
6月27日、神奈川フィルハーモニー管弦楽団 第254回定期演奏会に行ってきました。

プログラムは、
武智由香「オーケストラのためのEaux Lumières Temps」横浜開港150周年記念委嘱作品[世界初演]
ハイドン「交響曲第100番ト長調"軍隊"」
ワーグナー「楽劇"トリスタンとイゾルデ"より前奏曲と愛の死」
ドビュッシー「交響詩"海"~3つの交響的素描~」

指揮は常任指揮者:金聖響。


武智さんの委嘱作品は非常にわかりやすい、「水 光 時間」というタイトル通りの世界を表現。
ただ、そこを普通に「綺麗な曲」で終わらせないのは現代の若手作曲家らしいと思いました。
最後のタムタムとか…11/3の「西行マンダラ」、気になります。

ハイドン、いいですね、ハイドン。
ハイドン。
生で聴いたのは初めてかも…
ハイドン素晴らしい。
こうやって、聴けば良さに出会えるからやめられない。

そして、まあとりあえず、武智さんの初演とあわせて当初の目的であった「海」。
いや…本当に…ドビュッシーってやっぱり天才…
最高の交響詩、海を表現した音楽ではなく、まさに海。
目から汗、3楽章コーダではさらに心拍数180↑。




若干失礼な書き方ですが、期待していたより、かなり良かったです、神奈川フィル。
多分2回目ですが、前回は記憶に無いほど前なので…。
艶っぽさとかはないけど、(残響時間とかの話もあると思いますが)音もかなり明快に聴かせてくれたし。
経営難打開策の一つとして金さんが呼ばれ(と何かに書いてあった)、金さん自身もそれを自覚したパフォーマンス。自らプレトークを行ったり、アンコールもさらっとやったり。
お客さんも女性がなんだか多い(笑。特に若い女性。仮にどういう理由でも良いことだと思う)
と同時に、常々口にしているピリオド奏法に相変わらずの拘りもみせ…(トークも大半はこれに関する話)。

以前と比較出来ないのでアレですが、状況は少しずつ変化してきているんじゃないでしょうかね。


チケットも、学生1000円ですよ。
こっそりとしてて、良く調べればでてくる学生席じゃなくて、堂々と「学生(B)1000円」です。
こうしたちょっとしたことで、お客はとりあえずは付いてくると思います。
逆もまた然り。

とりあえず、この感じなら聴きたいプログラムの時はまた行ってみようと思っています。