
孫ちゃん一日一日を目一杯楽しんでいる!
その一所懸命さに癒される毎日です(๑>◡<๑)
今回は以前書いたこのブログから考えたことを、最近考えている事とともに書いてみたいと思います。
この話、知り合いや患者さんで東大→官僚の何人かと話しをした
— おおしたさん (@taketakeyosi) January 29, 2023
医者の友だちも含め、大学までストレート組男子はそれ多いかも、、って、
子ども男子の親御さん官僚、中学受験をやるにしろやらないにしろ、その負荷の掛け方(特に睡眠)には気をつけると思う、って、、 https://t.co/c8efvUgUbn
早熟な子がいれば歩みの遅い子もいる。その子の歩みに寄り添い育てたいとは思うのだが、なかなか思うようにはいかない。
受験ともなると子を急かせる事が多くなる。空回りすることもしばしばだ。でも私の思いは一つだけ、その子のその「歳」を焦らせないということ。1歳は1歳をしっかり育む、10歳は10歳をちゃんと楽しむ。しかし受験は年齢が全てである。歩みの速い子も遅い子も皆同じ年齢で受験する。
だから少しでも先んじて学習させたいというのはよくわかるのだが、それに耐えられる子ならともかく、そうでない子にそれを強要したとしたら地獄でしかない。
性格も同じことが言える。群れの中で生きることが一番落ち着く羊のような子に狼のような自己主張を求めるとか、ギフテッドのように新たな学びを喜びとする子どもに、出る杭は打たれるとばかりに人との同化を求めるとか、一人で静かに図書館で本を読むのを好む我が子にスポーツや友達作りを強要するとか、実はよく見かける光景である。
そういえば最近普段も治療でも官僚と話す機会が多くなっている。その中でストレートで東大に入り、官僚になるような人に背が低い人が多いとの話があった。もちろん統計を取ったわけではないし、出会った人がたまたま低いだけだっただけなのかもしれないが、何人かとその話をして、そう思っている人が意外といるのには驚いた。やはり成長期の勉強、それに伴う睡眠不足は原因として大きいのではないかとの結論に至ったわけだが、確かに多感な成長期に受験勉強で睡眠を削ることが問題の一つになるのはなんとなくわかる。実際6年生にもなると少しでも勉強をさせなくては、との焦りが親子共々働くのは言わずもがなである。「寝る子は育つ」運動部に入ると12時間ぐらい平気で寝ることができる子どもたちであす。この時期の睡眠が大切なのは言うまでもない。
合格したらしたですぐに塾が始まる。もちろん塾が悪いというわけではない。塾での学びや友達とのコミュニケーションがとても楽しかったという人は多いのだから。そして公立校でよくある勉強をする子をいじめるといったことも無いので勉強が好きな子にはたまらないと思う。でも、である。睡眠を削らないと授業についていけないようであれば、少し考えた方がいいと思うのである。実際知り合った官僚のほとんどが、中学受験をするとしても、睡眠を削るまでは絶対しない、削らず行けるくらいの学校にすると言う人が多い。
だから睡眠を削らないと勉強できないようであれば、志望校を変えるとか、そもそも受験をやめるとか、そんな感じで考えてもいいのではないかと思うのである。
我が家の話であるが、中学受験は一人だけ経験した。この子は塾に通わなくても勉強ができていたのだが、本人が中学を受験したいと言ったのが6年生。受験勉強の始まりはかなり遅かった。でもそのやる気に絆されて私も一緒に頑張った。しかし結果は不合格。その悔しさがバネとなったみたいで、中学では五教科だけでなく副教科もすべてオール5、それでいて野球部ではキャプテン、生徒会会長として送辞も答辞も読んだ。受験の失敗を糧に中学時代は本当によく頑張っていた。睡眠の話からは逸れたが、受験の失敗もそれが次につながるような応援を親はどのようにしたらよいのか、受かるにせよ受からないにせよ、その対応をどうするかは受験最中から考えるべきだし、私は当時かなり注意深く考えていたように思う。
少し脱線したが、ここで言いたいことは受験に消極的な私でさえ遅くまで頑張る子どもを応援したく、睡眠を削らせてしまう結果になってしまったということだ。なので世の親御さんがもうちょっともうちょっとと頑張らせるのは痛いほどよくわかる。
中学受験も高校受験も、少しでもいいところに入れたい、というのは良くわかる。でもギフテッドとまではいかなくても、呑み込みの早い子とか数字に強い子は世の中五万といる。患者の中にも塾に通わず東大に合格した人とか、東大生でピアノやバレエも素晴らしい子とか、仕事だけでなく芸能人からスポーツ選手から、名前をフルネームですぐに覚えてしまう人とか、とんでもなくすごい能力の持ち主が何人もいる。そんな人たちと戦うわけだ。どれだ頑張っても太刀打ちできない人はたくさんいるので、子どもをよく観察し、その子が好きなことを揶揄せず見失わないように寄り添う。子どもの可能性を受験ごときの小さなことで潰さず、色々な選択肢とともに、受験にのぞんでもらいたいと思う次第である。
a