
春は最高の季節ですよね。
寒さに凍えていた生き物が元気に活動する季節です。
人間も他の生き物と同じく、春を気持ちよいと感じているはずなのですが、「春になると調子が悪い」という、生き物にしておくにはもったいない(???)人が増えているように思います(^◇^;)
暖かくなり草木が育ち始めると、冬の間眠っていた色々な症状が芽吹き始めます。
昔から「木の芽どき」といわれているのがこの季節です。
春は「肝」の季節でもあります
私達鍼灸師が「春になると体調が悪くなるという方」を診る場合、「肝経」の異常を考えながら治療を組み立てる場合が多いです。
肝はこの木の芽時、すなわち春を表し、朝、目、筋肉等と密接に関わります。あと……怒りッぽくなるのも「肝」と関係します。
だから「肝経」と関係する結膜炎などの眼科疾患、各種アレルギ-疾患、自律神経失調症などが芽を出し始めます。新陳代謝が盛んになり各種の免疫疾患も頭をもたげてきます。
春はいろんなものが活動を始めるわけですから、体の調子が悪くなって当然です。
肝と特に関係するのが筋肉ですが、筋肉は活動したくてしょうがないみたい。
だからいつでも力が入ってしまい、疲れちゃってねむくなるって言う寸法です。
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものです。
この時期だからこそ早寝早起きで「肝経」にやさしい生活を心がけると、すっきりした一年が過ごせますよ!!