神宮外苑いちょう並木近く「おおした鍼灸院」のブログです

2004年神宮外苑いちょう並木近くに開院。痛みの無い浅刺接触の経絡鍼灸治療院です。

帝王切開が20年で倍増!?

2006年06月12日 | 安産・逆子

asahi.com 健康」に、最近とても関心のある、出産の現場についての記事がありました。

 

帝王切開20年で倍増 背景に医師不足や妊婦の意識変化

(2006年06月10日)

この記事によると、出産時に、帝王切開手術で赤ちゃんを取り上げられる割合が、ここ20年で倍増しているとのこと…。

帝王切開は、難産や逆子、胎児の心拍が落ちた場合などに行われるとのことですが、うちの子どもも分娩時に心拍数が落ちてきて、手術室にかけこんだなぁ……。

分娩室が急にバタバタして、とても緊張したのを思い出します。

 

(本文)同僚医師らに聞くと、以前ならまず自然分娩を試みていた逆子のケースなどで、最初から手術予定を組む例が増えた。人手不足の中で、医療事故を避けたいという医師側の心理もある、とみる。05年の最高裁統計によると、医療訴訟の約1割を産婦人科分野で占める。

今年3月の勉強会での産婦人科のの講演では、2,000年の英医学誌「ランセット」(Lancet. 2000 Oct 21;356(9239):1375-83.)に「逆子の分娩はすべて帝王切開にすべきである」との報告が載って以来、逆子の場合、帝王切開をおこなうと言っていました。

権威のある医学誌に以下のような記事が載ったため、もしも…の時訴訟になった時、病院側の落ち度を指摘される可能性が極めて高くなってしまい、骨盤位の経膣分娩は選択肢から除外される場合が非常に多くなったとのこと。

医師の心理以前に、ガイドラインができた以上、それを覆すことが果たして正しいのか……。

  う~ん……。

 

(ランセットへの掲載 (略))

「研究を行ったのはカナダのトロントにあるサニ-ブルック女子大学女性健康科学センタ-のメアリー・ハンナ医師ら。26カ国、121の病院の協力を得て、胎児が逆子の状態にある総計2083人の妊婦を、帝王切開と経膣分娩の2つのグル-プに任意に分けて検討した。

その結果、帝王切開で生まれた子供で、出産時、あるいは出産後1カ月以内に死亡、または重い障害が出たのは全体の1.6%だった。一方経膣分娩では、同6%に上った。障害は、脳内の血行不良、脊髄損傷、頭骨骨折、昏睡などだ。

経膣分娩のグル-プで死亡した赤ちゃんは16人。うち10人は、胎児が産道を通過するとき呼吸困難が生じるなど、分娩時の問題が原因だった。経膣分娩のうち、担当した医師が20年以上の経験を持つ場合だけを取り上げて集計してみたが、生まれた赤ちゃんの死亡・障害が出る割合に変化はなかった。つまり、逆子の経膣分娩の危険性は、医師の経験年数とは関係がなかった。

 

 

(本文)「医師にとって、帝王切開は精神的にも、肉体的にも楽。少しでも分娩リスクがあって、妊婦が望めば、医師から『経膣(けいちつ)分娩でがんばってみましょう』とは言わなくなっています」と井上医師。  

ランセットに掲載された以上、危険な出産は控えるべき……というのは当然だと思います。

特に逆子の場合はほぼ100%帝王切開によるものと聞いています。

確かに、痛くないから…という理由だけで手術を選ぶ方がいるということも聞いたことがあります。先生方も安易に帝王切開を選ぶことを避けてもらいたい…ということで記事にしたのだとも思いますが、ほとんどの方は自然分娩ができるのなら、そうしたいと考えているのではないでしょうか?

手術が楽……とかではなくて、そうせざるを得ない理由があり、帝王切開に踏み切るのでは……。

もしも楽…というのが本当であれば、妊婦さんはそのような医師のもとには集まらないでしょうね。

 

母親らにも、安易な帝王切開を戒める声があります。

自身も3人の娘を帝王切開で産んだ細田恭子さん(インターネット上に帝王切開を経験した母親たちが話し合う掲示板(くもといっしょに)を開設)によると…

術後の痛み、傷跡がケロイド状に残る恐れ、そして精神的な負担……。

「楽をして産んだという偏見はまだ根強く、母乳をすぐに与えられなかったという罪悪感を抱く人もいる。最も幸せなはずの出産後に悩む母親が多いことを、医師は知って欲しい」 とのこと。

 

私は鍼灸師なのに妻にちゃんとお灸をしなかったので、2人を帝王切開で 取り上げてもらうことになってしまいました。だから、かなり力を入れていますし、治療費も下げて臨床例を増やす努力をしています。

臨床例が増えて思うのですが、「お灸」……安産にとっても良い感じです。

赤ちゃんは元気に動くし、なにをさておき妊婦さんの気持ちが和らぐみたい……。

 

とにかく元気な赤ちゃんが生まれること、お母さんが元気なことが何よりなのです。

意識が変化しようが医師が楽しようが、とにかく母子ともに元気に無事でいてくれたらそれだけで十分だと思うのですが、どうでしょうか??

 

 

 

よく削除されるので、以下に全文を掲載します。

帝王切開20年で倍増 背景に医師不足や妊婦の意識変化

2006年06月10日

 

出産時に、帝王切開手術で赤ちゃんを取り上げられる割合が、約20年で倍増している。高齢出産が増えているほかにも、医師不足や医療ミスを避けようとする医師の心理など、社会的事情の変化が背景にある、との指摘もある。

 厚生労働省統計によると、分娩(ぶんべん)における帝王切開の割合は84年に7.3%だったが、90年には10.0%と年々高まり、02年には15%を突破した。産科医院と病院の別でみると、医院では11.8%なのに対し、病院は17.9%にのぼる。

 帝王切開は、難産や逆子、胎児の心拍が落ちた場合などに行われる。

 リスクの高い高齢出産の増加が、帝王切開手術増加の背景にあるといわれる。妊婦が35歳以上の分娩は、90年には8.6%だったが、04年には15.2%まで上がった。

 だがほかにも、医師不足や医療過誤の回避、妊婦の意識変化といった社会的要因もあるとする専門家は少なくない。

 国立病院機構名古屋医療センター(名古屋市中区)婦人科医長の井上孝実医師が、帝王切開の増加に気づいたのは10年ほど前。名古屋大付属病院とその関連病院計約40施設の年間1万5000~1万9000件の分娩を調べると、91年に12%だった帝王切開手術は01年に20%、04年には24%に上昇していた。

 同僚医師らに聞くと、以前ならまず自然分娩を試みていた逆子のケースなどで、最初から手術予定を組む例が増えた。人手不足の中で、医療事故を避けたいという医師側の心理もある、とみる。05年の最高裁統計によると、医療訴訟の約1割を産婦人科分野で占める。

 予定手術なら30分から1時間程度で、昔より安全性も高い。また妊婦側も「陣痛が怖い」「双子で不安」などと手術を希望する人が多くなっているという。

 「医師にとって、帝王切開は精神的にも、肉体的にも楽。少しでも分娩リスクがあって、妊婦が望めば、医師から『経膣(けいちつ)分娩でがんばってみましょう』とは言わなくなっています」と井上医師。

 不必要な帝王切開が増えている、と感じているのは、母子愛育会総合母子保健センター愛育病院(東京都港区)の中林正雄院長も同じだ。勤務医らの激務が、安易な手術選択につながっている、とみる。

 だが、安全になったとはいえ帝王切開は外科手術で、危険性もある。「そのリスクも知って欲しい」と中林院長。

 母親らにも、安易な帝王切開を戒める声がある。千葉県習志野市の主婦、細田恭子さん(41)はインターネット上に帝王切開を経験した母親たちが話し合う掲示板を開設。自身も3人の娘を帝王切開で産んだ。術後3日は傷が痛んで歩けなかった。傷跡がケロイド状に残る恐れもある。

 精神的な負担もある。「楽をして産んだという偏見はまだ根強く、母乳をすぐに与えられなかったという罪悪感を抱く人もいる。最も幸せなはずの出産後に悩む母親が多いことを、医師は知って欲しい」

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1 コメント

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TB (たまお)
2006-06-16 00:23:27
TBありがとうございました。

中々難しい問題ですね。

最近は本当に「帝王切開」が多いですね。ちょっと安易に考えられているのではと心配してしまいます。

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