今日は嬉しいニュースが一つ
昨日の夕方来られた患者さんです。
9月の半ばより週1回~2回治療しています。
この患者さん、妊娠9ヶ月目にして逆子になってしまいました
(かなり珍しいのでは……)
28週(8ヶ月目)まではおなかの中でぐるぐる回転しているため、逆子とは言いませんが、それを過ぎて逆子の状態だと途端に回転率が下がるため、逆子と診断され体操等をさせられます。
私のつたない経験では妊娠8ヶ月(31週)までの方が多かったのですが、それまでだとかなりの効果があると感じていました。
筑波技術短期大学鍼灸学教授の形井秀一先生によると、「成功するには妊娠35週までに治療するのがよく、36週を越すと困難」だと言っています。
妊娠9ヶ月に入って、それも9ヶ月を過ぎて逆子になった ということなので、とりあえずやってみましょうということで治療を開始しました。
家でやるお灸と週に2回の治療を5回続けた所で、今週月曜日の朝、グルンと回ったそうです。産まれるんじゃないかというぐらいグルンと回ったそうです。
おめでとう~
ちょうど10ヶ月(36週)には入るかは入らないかのところです。
他に体操をやっていたのかというとそうでもありません。経験者はご存知のことと思いますが、逆子体操は結構きつい。
この方もご多分にもれず、あの体勢を続けるとかなり具合が悪くなるということなので、体操はほとんどしなかったそうです。
9ヶ月で逆子になれるくらいですからおなかの中は動きやすい環境であったとは思いますが、9ヶ月で逆子にななる患者さんに会うのが初めてなら、10ヶ月目で逆子が治るっていうのも初めてで、一緒に大喜びしてしまいました。
最初はとりあえずやってみよう、って始めた治療ですが、患者さんもしっかりお灸をしてくれましたし、本当によかった。
逆子に関して鍼灸師界では恐ろしいほどコンセンサスが得られているツボがあります。
グローバル・スタンダードだと言ってもいいツボです。
他の症例では、流派が違えばツボ取りも違う鍼灸の世界で、これほどまでに一致したツボが存在するのも珍しいですね。
私は妊婦さんの治療をするとき(普通の治療もそうですが……)
「元気に生まれるんだよ」
「頭の位置変えてみてもいいよ」
「よくなれ」
「よくなれ」
って思いながら治療します。
おまじないみたいなもんだけど、おまじないも馬鹿にできないです。
お母さんの気持ちや周りの人の気持ちがおなかの中に忠実に伝わるから、お母さんの不安を取り除くことがとっても大切ですね。
出産予定日が11月の初めです。元気な子が産まれるまで見守っていきたいなぁ……と思っています。
とっても楽しみです。
これを読んだ皆さんの周りに、逆子の治療や安産を願う方がいれば紹介してくださいね。
まだまだ鍼灸が逆子に効くっていうことを知らない方が多いので、これを機会に私も症例数を増やして皆様のお役に立てたらと思っています。
よろしくお願いします
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