さて、続きです。
第2に振り返るべきこととして、浪人にして今どうなっているか考えてみてください。
多くの浪人生は4月から予備校に通い、5・6月とテンションの上がらない時期も授業ばかりで、7月にやっと終わったと思ったらすぐに夏期講習を受け、「夏休み」なんて気がしないまま9月を迎えたと思います(いや、まぁそんなに勉強ばかりしてる方が実際は少ないんですけど)。
でもそんな「勉強漬け」の生活を送ってきて、現状はどうでしょうか。成績は伸びましたか?
4月とは多少なりとも違う自分がいるとか、1学期のテキストは80%ぐらい解けるという方はそのままでいいでしょう。今ではなくてもそのうち成果が出る時が来ると思います。
しかし、授業には出てたけど結局あまり変わっていないという人も少なくないでしょう。
僕が浪人時代に通っていた予備校では、そこは他の所よりは落ち着いた所だったみたいですけど、4月に入った人の3割ぐらいは2学期の授業に来なくなっていました。授業に全然出ていない人は、データから見ても結果が思わしくないようです。
授業に出ていた人でも、ずっと寝ている人とか、予習も復習もしていない人もいました。
そういう人たちを除くと、最後まで授業に出て入試を迎えたのは全体の4割ぐらいだったと思います。そして、そのうち半分ぐらいが目標の大学に合格するみたいです。やはり実際はそんなものです。
浪人したからといって成績が上がるわけではありません。考えてみれば当たり前のことなのですが、新学期に山のようなテキストをもらい、毎日授業に出て自習室に通うだけで何となくそんな気がしてしまうものです。
前の記事でも述べましたが、現役時代の反省をしっかり活かして、自分に合った勉強を進めるのがいいでしょう。
さて、次に浪人生特有の事情について述べましょう。
まぁそんな大袈裟なものでもなんですが、体力と精神面についてです。
高校時代に運動していた人でも(僕もそうでしたが)、浪人すると運動するような時間が段々なくなり、体力がドンドン落ちていきます。特に年明けからの終盤(といっても本番)の時期はそれを実感すると思います。
現役時代に体にまかせて無理な計画を実行していた人も、浪人の時はそうはいかないでしょう。終盤にスパートをかけるのは構いませんが、「体力が落ちている」ということをしっかり頭にいれて勉強するといいと思います。
また、浪人生は秋ぐらいから特に精神的にキツくなると思います。模試の判定も現実味を増してきて、実際に志望校と受験校を決めなければならなくなるからです。しかも、多くの浪人生は後がありません。現実的に厳しくなると、当然精神的にも苦しくなるわけです。
まぁそういう状態になるなとは言えませんし、合格が厳しいことを覚悟で勉強をしている人も多いでしょう。精神的に苦しくなることは仕方がありませんから、もしそういう状態になった場合は、誰かに相談したり、愚痴を吐いたりしましょう。家族でも、友人でも、予備校のチューターでも、誰でもいいと思います。
どこかで聞いた(読んだ?)ことがあるのですが、人は悩みや不安があるとき、それを誰かに話すことで、悩みや不安の8割は解決するそうです。実際、誰かに悩みを話したことで「楽になった」と感じた人も多いでしょう。僕も1浪のときは予備校のチューターに散々お世話になりました。不安な気持ちを話した後には本当に気が晴れたのを覚えています。
追い詰められやすい浪人生だからこそ、是非覚えておいてください。
さて、浪人生に向けた記事はこんな感じです。思っていたより長くなりましたが、書きたいことは書けたと思います。
最後に、浪人を経験した人は、受験勉強だけでなく、浪人することを認めてくれた家族や、励ましあえる友人、応援してくれるチューターなど、様々な人間関係を通して多くのことを学べると思います。
それはとても貴重な経験になるでしょうから、1日1日を大切にして、是非志望校に合格して下さい。
浪人した身だからこそみなさんを応援します。頑張って!!