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葬られた王朝

2011-11-28 21:50:17 | 
歴史の検証という内容の割に、著者の自己主張が文章と写真に散りばめられてる本でした。でも嫌味が無いし読みやすかったです。

出雲神話を全くのフィクションと考えるのが今までの通説だったってことも知らなかったけど、縄文弥生時代のことってどう習ったかなぁ。よく覚えてないや。歴史の授業でも記紀を交えて教えてくれたら、もっと記憶に残る面白さを感じられたんじゃないかな。
といっても、出雲から裏付けとなる遺跡が出土されたり、縄文時代が長くなったり、新しい発見で変わって行くのが歴史だから何とも言えないけどね。

国つ神が朝鮮系で弥生前期で出雲王朝で、天つ神が九州系で弥生後期で大和王朝。おまけに縄文人もいたんだから、全然単一民族が徐々に集落を大きくして国家になったほのぼの起源じゃないじゃん、日本。

出雲とは関係ないけれど、かぐや姫の解説が面白かったです。天智天武辺りの物語は「天の川の太陽」を最初に読んじゃったから、何となく大海人皇子派なのだけれど、鵜野ちゃんの立場って面白いよね。彼女のお陰でパパ系の藤原家は復興どころか権力を手中にするんだから。狡猾な悪役的魅力がある不比等に興味が涌いてきました。



 「葬られた王朝」梅原猛


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