日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

鉄パイプは画面映えしないなぁ

2010-06-30 21:24:05 | DOD系
ニーアです。
うっかり鉄パイプ装備したままイベントシーンに行くと、ちょっとね。
ところで、ニーアは続編出るのでしょうか? むしろDOD3を出せと(略)。
DOD小話。


DOD2後。
前提、ノウェマナが結婚しました。
マナが不幸な話。
…母親と同じでただの思い込み。
歴史は繰り返す、かも知れない。


急落する福音


彼女は幸せだった。
確かに、彼女はとても不幸な少女時代を過ごしたが。
今、彼女は本当に幸せだった。
自分を愛していると言ってくれる優しい人と結ばれて。
周囲からも祝福されて。
双子の兄も、女神となった女も、死神と呼ばれた男も。
皆、おめでとうと笑って言ってくれた。
穏やかな結婚生活。
何の不満も無く。
程なくして、宿った命。
日に日に大きくなるお腹は少し大変だったけれど。
幸せが詰まっているのだと思うと、苦にならなかった。
嬉しかった。
満たされていた。
昔の不幸も、不条理も、背負った罪業も、何もかもが赦されていると感じた。
家族が増えることがまるでその象徴であるように思えて。
嬉しかった。
ただただ嬉しかった。
けれど。

「うわぁ、かわいいな!!」

彼は無邪気に笑っている。
ベビーベッドに眠る赤子。
生まれた子。
自分が生んだ子。
小さな、小さな、命。

「あ、あ……」

彼女の喉奥から漏れるのは、小鳥のようなあえぎ。
産まれたのは、二人。
可愛い双子。

「あはは、そっくりだね」

彼は笑う。
とても無邪気に。無垢に。
指先を伸ばして。
赤子の一人は女の子。
金髪赤眼。
健やかな寝息を立てている。

――もう一人は?

「あぁ…あ、あ……」

彼女の口から漏れるのは、死に掛けた小鳥の最後の唄か?

「本当に、小さいなぁ」

彼は微笑む。
とても、とても幸せそうに。
赤子の一人は男の子。
黒髪の……。

「ひ…っ。ああ、あぁ!」

見開かれたその目は、無常なまでの、蒼。

「ああ、ああ! ぃいやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

――お前が赦されることなど、ありえない。


見ているよ? ずっと見ているよ? お前が壊れるその日まで!!

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