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勝又の目:将棋「電王戦」を前に

2013-03-20 07:49:55 | つぶやき


勝又の目(1) 「アマがGPS将棋に挑戦!勝ったら100万円」は、3/2の下平さんと中川君の2勝はドワンゴとしては想定外の出費。あれはバージョン選択のミスで、コンピュータ将棋の弱点という意味では「電王戦」の参考にはならない。

勝又の目(2) 3/3右玉戦法で有名な細川さんの勝利はお見事。GPS(fish)を最初に正式に倒した人類ではないか(笑)。アンチコンピュータ戦略を使ったわけではなく、得意の「右玉戦法」を普通に使ったらGPSの評価関数が破壊されたような印象。コンピュータの△63玉は不可解だった。

勝又の目(3) 「コンピュータは入玉に弱い」と思い込み過ぎるのは危険。プロの参考棋譜が極端に少ないので学習しきれていないのは確かだろうが、本番の対局は違う。万が一詰ましに来なくても、きっちり点数を計算して、根こそぎ駒を取ってくるだろう。

勝又の目(4) 阿部光瑠四段は18歳の新鋭。ネット将棋世代で、早見え早指し。短時間将棋で名人に圧勝したこともある居飛車の本格派。今回は適役だと思う。
対照的に佐藤慎一四段は年齢制限ギリギリで昇段した「鍛えの入った棋士」。電王戦にかける意気込みは一番高いのではないか。基本は居飛車だが、後手番なのでいろいろ作戦を考えているはず。

勝又の目(5) 船江五段は第1期加古川清流戦で優勝し、1年前から出場が決まっていた唯一の棋士。詰将棋選手権優勝など終盤力は随一。精神的にもタフ。勝ってもらわなくては困るポイントゲッター。
塚田九段はご存じ「塚田スペシャル」で一世を風靡した強烈な攻め将棋が魅力。第3局船江先手、第4局塚田後手だが、もしこれが逆だったらもっと面白いのだが。

勝又の目(6) 大将の三浦八段は、名人戦・順位戦では森内名人、羽生挑戦者に次ぐ序列第3位のA級棋士。羽生の順位戦連勝を21で止めた男でもある。スポンサーからの要請もあったが、三浦自身「読みの精度や速度が衰える前に、コンピュータ将棋と対戦してみたい」という純粋な気持ちが強い。現役トップ棋士と700台のクラスタによるGPS将棋の最終戦はプロも注目している。

勝又の目(7) コンピュータ相手に「持ち時間4時間」は十分。決して短くはない。囲碁の国際棋戦は3時間だし、米長対ボンクラーズも3時間だった。6時間を主張したプロもいるが、ファンがニコニコ動画で観ることも考えると妥当な設定。4時間あればプロは自分自身納得できる将棋は指せる。

勝又の目(8) コンピュータ将棋に弱点はあるのかというと、昔は弱点だらけだったが今はそうではない。「アンチコンピュータ戦略」としては、「不利にならない程度に定跡をはずす」「手順をぎりぎり入れ替える」「コンピュータがおかしな手を指したら、そのリードを保つように指す」という考えはある。

勝又の目(9) コンピュータは人間の考えないような手を指してくることがあり、特に終盤に異質な手を一から読み直すと人間は疲れる。「何だこの手は?!」と冷静さを欠くと不利になる。平常心で指せるかがカギ。

勝又の目(10) プロ棋士には当然プレッシャーもかかるし、得体の知れない相手と指す気持ちもある。ドワンゴの企画は、トップアマがあれだけ100万円に挑戦して負けたのだから、一般ファンもコンピュータ将棋の強さや正体が多少わかったと思う。前哨戦代わりに良いイベントだったと思う。

勝又の目(11) 勝敗予想は希望も込めて当然プロの5連勝(笑)。現実的には3勝2敗か…いや、こればっかりはわからない。プロがどれだけ対策を講じて臨むかによる。人間側の全敗はない。

※会場予想は「プロの2勝3敗」が多かった。
※将棋「YSS」&囲碁「彩」のプログラマ山下氏は「人間に勝ってほしいですが、プロの1勝4敗」と予想。
※コンピュータ将棋協会・瀧澤会長は「『将棋世界』にもコメントしたとおり、プロの4勝1敗か5戦全勝。プログラマ側はそこから次の課題を見つける対戦になると思う。プロ棋士との対局はそんなに甘くない」と述べた。

◇ ◇ ◇

山下の目(1) 習甦は他のコンピュータソフトより更に「詰め将棋」が強い印象。20数手詰みのトン死をコンピュータ相手に食らわすようなソフト。
PonanzaはBonanza(保木邦仁氏作成)に影響されて作り始めたものだが、今は完全オリジナルの別ソフトと言っていい。Bonanzaもどきではないので要注意。

山下の目(2) ツツカナはダークホース的で、正直なところ特徴はよくわからない。確かなのは「強いこと」。
Puella αは米長前会長を破ったボンクラーズの後継。Bonanza的だが更にギャンブルっぽい手を指す。先手なので塚田九段相手に「塚田スペシャル」を仕掛けたら断然盛り上がると思うが、プログラマが多分戦法に詳しくないので可能性は低い。

山下の目(3) GPS将棋は手厚い将棋で、端攻めが得意。勝又先生の解説で「将棋の強い人の気風」「駒の利きを重視」「自陣角が好きそう」とあるが、確かにそんな感じはする。

★会場で聴講していたGPS将棋・金子知適氏のコメント
「アマが勝ったら100万円!」に比べると、本番のGPS将棋は約700台の並列化で100倍とか200倍、300倍の速さになる。これが何倍強くなるのかは別問題だが、明らかに速い。クラスタについて言うと、時間に余裕があれば、100台のマシンで連携して読むよりも、優秀な1台で100倍時間をかけるほうが強い。

山下の目(4) 「アマが勝ったら100万円!」での秘策(山下スペシャル)は例えば「初手▲68金」。これはコンピュータ側のDBにはないはず。定跡をはずして、ドワンゴで使ったGPS将棋をダウンロードしてGPS同士を一晩戦わせてデータを取り、勝ちそうな手順をさぐってから100万円に挑戦する(笑)。

出典:FDMC囲碁将棋部「メイエン&勝又のコンピュータ囲碁将棋を斬る!」
http://fdmc.samurai.bz/
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