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カルガモよ、お前もか…。

2013-06-22 | 僕の散歩道
晴耕雨読。
goo辞書によると、「田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から。」ということだ。僕の場合、晴れた日はフィールドへ出て、雨の日は、基本的に家の中で仕事をしている。というところだ。このところ梅雨らしい天気が続き、あまり外へ出ていない。
6月22日。台風が温帯性低気圧に変わり、通り過ぎた直後。久しぶりに散歩に出かけた。
草地の中に、鮮やかなピンク色のネジバナが目立ち、丸子川沿いのオランダガラシの生える地点に、異常にたくさんのモンシロチョウが居たくらいで、思ったほど生き物の動きは見られない。
そして、いつもの仙川脇の道に出た。
早速カモを探す。いたいた。今日もいた。
思った通り、カルガモとコガモだ。ほかに鳥の姿はない。しかも、この2頭何とも微妙な距離感。


コガモ(左)とカルガモ 何とも微妙な距離感だ 2013-06-22 仙川

しばらく観察していると、カルガモが片脚をあげて伸びをした。

 
寂しそうに佇むコガモ(左)と伸びをしたカルガモ。この後足を引きずって移動。2013-06-22 仙川

そして、おもむろに歩きはじめたのだが…。

「カルガモよ。お前もか!」と叫びたくなった。

今まで気が付かなかったのだが、カルガモが脚を引きずっているのだ。
そういえば、さっき伸びをした時も、片脚だけだった。なんと、カルガモも怪我をしていたのだ。双眼鏡でじっくり見てみたが、どこをけがしているのかわからない。見える範囲には傷らしいものは見当たらない。あとは、脚の付け根あたり、羽毛に隠された中ということだろうか。怪我の位置が分からないが、飛ぶことはできるのだろうか? いろいろ考えてしまう。
この2頭、共に怪我をした者同士で一緒に居るということになる。種の枠を超え、互いに励まし合って過ごしているのだろうか…。
少なくとも、カルガモは、まだほかに仲間が何頭もいるはずだが、それらは、どこへ行ってしまったのだろうか? 仲間を見捨てていってしまったのだろうか…。

その場を去るのが、ちょっと辛い。怪我を負ったカモたちを見捨てていくような気持ちになる。

とは言っても、ずっとその場にいるわけにはいかない。いつも通りの仔巣を歩きはじめた。
200mほど行っただろうか、別のカルガモが3頭で佇んでいた。2頭は昼寝。1頭は羽づくろいの最中だった。
ファインダー越しに「一緒に居てやれよ!」とつぶやきながらシャッターを切った。



最後に…。 ちょっと感傷的な書き方になり過ぎた。読み返すと、この3頭のカモを悪者にしてしまったようだ。くれぐれも、僕の個人的な感傷と想像の産物である事をお忘れなく。



 


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